小旅行で心の空気を入れ替えて!

猛暑が続くと真冬が恋しくなります。
でも毎日雪が降り続くと灼熱の夏が恋しくなる

人間とは勝手なものですね

旅行に行きたくなるのも、毎日の暮らしから抜け出して、ちょっと気分転換をしたくなるから。毎日毎日が大事なのは分かっているけれど、ちょっとはみ出してみたい。

時間とお金があり余っている方は、思いっきりゴージャスな旅行をして世の中にお金を回して経済協力をお願いします。

ところがゴージャスな旅どころか、それ以前に旅行に行く環境ではないという人も私の周りにけっこうます。子供も大きくなり、ようやく自由になったというのに。

人生半世紀を過ぎるあたりから、親の介護という現実がやってきます。でもね、大変な時期だからこそ適度な息抜きが必要です。その人によって息抜きの仕方は様々ですが、旅行もそのひとつ。

あちらもこちらも親の介護

先日、久々に上京したので友人を誘って食事でもしようかと思いました。ところがいつも会う友人は、ちょうど母上の病院付き添いの日にありダメ。もう一人はこれまたちょうど父上のケアマネ―ジャーさんが家に来る日だったのでダメ。

ようやく別の友人と連絡が付き、OKが来ました。
その彼女も自分の両親の世話で、週数回は実家に通う生活。
私が誘った日は、偶然時間が取れたというのでラッキーでした。

という私も自宅には90過ぎの父親がいます。彼は数年前に一度三途の川を渡りかけた人です。今も庭先をフラフラと歩いています。危ない危ない~。

人生の制限時間

親が年を取るのと自分が年を取るのは「同時進行」です。
決して親だけが老化の道を歩んでいるわけではありません、当たり前ですが。

子供は成長すれば手がかからなくなりますが、老親は逆。でもね、今朝生まれた赤ちゃんも、息が絶えそうな100才のおじいさんも、みな同じスピードで前に進んでいるんです。遠い国へ向かって。

そう思えば、老々介護なんてことばを見聞きして憂いてばかりはいられません。人生の制限時間が迫っているのだから。

人生の賞味期限とうことばを聞くことがあります。ただ賞味期限を過ぎても肉体そのものが残っていれば、まだ人間としてこの世に存在しているわけです。でも人間としてこの世から消えてしまったら、賞味期限も有効期限もあったものではないですよね。

母親があの世に逝ったときに、あ~人間はやっぱりこの世から消えるのだと思いましました。そして思いがけず、早々とあの世に旅立ってしまった同級生たちのことを思うと、やっぱり人生の制限時間を実感してしまうのです。

なんだかこんなことを考えてしまったのも、つい最近、またひとり高校時代のクラスメイトが病で亡くなったせいかも知れません。高校時代の彼は優秀で、確か野球部だったかな? こんなに早く逝くなんて思いもよらず・・・。せっかちだったのかな?

遠くへ旅立つ前に

ちょっと旅違いの話になってしまいましたね。
とにかく介護にかかわると、毎日一生懸命にお世話に励むことになります。最近は施設に入る老人も多くなりましたが、全員が入れるとは限りません。親が病院に入院中でも、仕事帰りに頻繁に立ち寄ったりね。

ましてや自宅介護となれば、物理的にも24時間介護にかかわることになります。介護する側の心身の疲労は重なるばかり。たまには愚痴の一つも言いたなるというものです、観音様ではありませんからね。

今はデイサービスもショートステイも利用できる世の中。上手くそうしたサービスをを使って、自分の心身をほぐしてあげなければね。無理がたたって自分自身が旅立ってしまっては大変です!

小旅行も良いもの

少し日数を取って海外旅行に行けるなら、良い気分転換になるはずです。ただし老親の状態が重い場合は、逆に旅行中も気が気でないかも知れません。そういう時には一泊あるいは日帰り旅行が良いですね。

とにかくいつもいるところ(家)から出て、違う空気を吸うのがいいんです。温泉好きなら、ゆっくりと温泉に浸かって心身ともにリラックス。もちろん食事は上げ膳据え膳です。私のように風呂嫌いは、とにかくのんびりと・・・気の合う友達とホテルでたっぷり語り合う・・・というか、ただの雑談でのんびり気を紛らわすのもあり(笑)。

いつもサービス(介護)する毎日から、一時でも「サービスされる」側になれるのが良いのです。その際はあまり倹約し過ぎず、ちょっと奮発して良い旅館やホテルにした方が良いと思いますよ。料金とサービスの質は比例するのが普通ですから。たま~にハズレもあるけれど、最近はネット上で利用者の声なんかも参考にすることができますから、自分に合った良さそうな宿泊施設を選んでみてください。

ふと夜空を見上げると、星がきれいですよ、きっと。

小さな旅で心の空気を入れ替えて!