報恩講~新潟のあるお寺の一日

昨日は春分の日でしたね。昼と夜の長さが同じになる日です。この日を境に徐々に昼の時間が長くなり、本格的な春になっていきます。またこの日は「自然をたたえ、生物をいつくしむ」ことを趣旨とする国民の祝日(祝日法第2条)なのだとか。

祝日法なんてあったんですね。知らないことが多いな~。

春分の日は、日本の仏教では「お彼岸」でもあります。この行事は他の国の仏教にはないそうで、日本の仏教独自の行事だそうです。お彼岸にお墓参りをする人も多いですね。

毎年春のお彼岸になると、わが家のすぐ隣にある浄土真宗のお寺では、報恩講という行事が行われます。一年で最も大きな行事のようです。私の家は禅宗(曹洞宗)ですが、隣の好ということで、毎年私が台所のお手伝いに伺います。今年も朝から夕方までお寺にいました。

それにしても報恩講って何なのでしょうか?ほとんど意味も知らずに、毎年適当にお手伝いして💦、ご馳走までいただいてくるタダの隣人。ここらでちょっとまじめに報恩講について調べてみることにします。

報恩講って何?

浄土真宗における報恩講とは、宗祖親鸞聖人の遺徳を偲んで勤められる法要のことです。

親鸞聖人の祥月命日は11月28日なので、京都の東本願寺では11月21日~28日まで報恩講が営まれます。また全国の浄土真宗のお寺では、それぞれ日時を決めて年に一度勤められます。

そもそも「報恩」とは「恩に報いる」こと。親鸞聖人を偲び、仏法を聴く集い(お講)を開き、自らの信仰を確かめて学びなおすことが目的なのです。

わが家の隣のお寺は浄土真宗大谷派です。報恩講には毎年同じ地区にあるお寺のお坊さん10人ほどが来られ、お勤めされます。複数のお坊さんが一斉にお経を読まれると、なかなか迫力があり厳かな雰囲気ですよ。

お斎のこと

「お斎」ってご存知ですか?これは「おとき」と読みます。私なんかずっと「おさい」だと思っていましたから💦。

お斎というのは、法話や仏事のときにいただく食事のことです。

隣のお寺では年に数回のお講と年一回の報恩講では、必ずお参りに来た檀家さんたちに食べていただくためのお斎を用意します。お斎の中身はそのお寺ごとに違います。隣のお寺では、お講ではご飯に具だくさんの味噌汁、漬け物、煮ものなどが基本です。しかし報恩講のときにはそれに何種類ものおかずが加わります。またお茶菓子なども出されます。

ちなみに昨日の隣のお寺のお斎のメニューは次の通りです。
・五目御飯
・おぼろ汁

・天ぷら
・クルミと小魚の佃煮
・大根なます
・切り干し大根と冬菜の胡麻和え
・トマト&キュウリ
(これらはパックに入れて出します)

・煮豆
・エゴ
・紅白のまんじゅう
・粗品

けっこうたくさんあると思いませんか。どれも美味しいですよ。
お参り客のほとんどが高齢の方なので、こうした手作りの和風料理が人気です。

また天ぷらのグループは数年前からパックに入れてお出ししています。お寺の奥様の提案です。というのは皿洗いを少しでも楽にするためにとのお考えからでした。

確かに楽になりました。それにお参り客の方も、食べきれないときには、そのまま家に持って帰ることができて便利なのです。やり易いように改革する?というのも大事ですね。

お寺で集う

このようなお寺の集いでは参加者のほとんどが高齢、それも女性が多いです。男性が多く、若い人もちゃんと礼拝に来るイスラム教のモスクとは違いますね。

法話を聞いてお斎やお茶をいただきながら過ごす。一見古い行事のように見えますが、ひょっとしたら今のような、日頃人と人が接する機会が減っている時代にこそ、参加する意義があるのかも知れません。

また年一回ですが、お寺で檀家のベテランレギュラー陣に混ざってお斎の準備をするのは、けっこう楽しいものです。お姉さま方と冗談を言い合いながら作業を進めていきます。

私自身あまり人と集うのは得意ではないのですが、たまにはお寺で過ごす時間というのも悪くないと思える今日この頃です。最近は「お寺離れ」などといわれますが、たまには手を合わせて、しばし心を落ち着かせるのも良いものですね。

真宗のお寺と報恩講

お隣では毎年3月に報恩講ですから、この行事が終わってようやく春が来るという感じです。お寺ごとに報恩講の時期は違いますが、浄土真宗のお寺はどこも、この報恩講が終わればほっとして、一年が終えたという気分のようですよ。隣のお寺でも、特に奥様はほっとなさっているはずです。

京都はもちろん、あなたの近くのお寺でも報恩講があるのではないでしょうか。ちょっと覗いて見てはいかがですか。

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