やまと尼寺精進日記・長月~小さな実りを楽しむ

あっという間の一か月でした。今月のやまと尼寺精進日記は「長月・秋の先取り小さな実り」です。本格的な秋を迎える前の「小さな実り」を楽しみます。

この時期のお寺ではそれほど特別な行事もないようで、淡々とかつ丁寧に日々が流れていくような雰囲気を感じました。

夏野菜の食べおさめ

簾を片付けたり、お寺に集まってきた夏野菜の食べおさめとして「和風ラタトゥイユ」を作ったりします。ごま油と隠し味の醤油を入れるところが「和風」ということらしいですよ。

野菜の赤や緑のコンビネーションが実に鮮やか。何だか見ているだけで元気になりそうな彩です。尼寺にやって来た野菜は、大切に使ってもらえるので幸せです。

小さな実りがやってきた

麓の潤子さんが持ってきてくれたのがイチジク。これで日本酒のコンポーネントを作り、美味しいデザートの出来上がり。

潤子さん宅の敷地内には何でもあるのではないかと思うほど、いろんな果物や野菜が一年中お寺に届けられます。

もし取材のネタに困るようなことがあれば(ないとは思うけれど)、潤子さん宅の庭や畑をじっくり見せていただきたいと思うのは私だけかな?NHKも「野菜の時間」や「趣味の園芸」なんかと絡めたら面白いかもしれないのに。

ご住職とまっちゃんが訪れたのは、柿のある家。まだ収穫には早く、実は緑色。たくさんなっている実を間引く作業をしていました。

驚いたのは、間引いた柿の実をお寺に持ち帰ったことです。すご~く渋いであろう柿の実ですが、お寺では奈良漬にするのだとか。柿の奈良漬けなんて初めて聞きましたが、渋柿まで無駄にしないのはさすがです。

刻む&擦る

尼寺の台所では、相変わらず「刻む」そして「擦る」という作業が普通に行われています。今回はトウキ味噌を作っています。

トウキとは初めて聞いた植物ですが、セリ科の植物で薬草として用いられることが多いようです。このトウキを刻んで擦り、味噌とあえてトウキ味噌にします。体に良さそう~。

去年倒れたイチョウの木

昨年の台風で被害にあったお寺のイチョウの木。みごとに枝が折れました。銀杏の収穫もいつもに比べて少ない年でもありました。大きな銀杏の木ですから倒れた枝も太くて、まるで幹のよう。でも倒れているのに銀杏の実がなっていましたよ。植物は強いですね。

すごく太い枝。さすがに簡単には対処できず、今まで倒れたままでした。そこへ和歌山から助っ人が・・・。炭を作っている家族です。

倒れたイチョウの枝を炭にするなんて、考えてもみませんでした。ただ処分するのではなくて、暮らしの役に立つ別の物に変身させるなんて、良いアイディアです。

倒れた枝のそばに咲いていた花。ご住職に生けてもらおうと、お寺に持ち帰った慈瞳さん。自然の中で見つけた花を飾るなんて、何と素敵な事でしょう。

器の美しさ

尼寺でお客さんに食事を出すときに使われる器・・・これがまた良いんですよ。いつもほれぼれ。盛られている料理がよりいっそう美味しそうに見えます。ご住職のセンスの良さがうかがえます。

同じワンプレートなんかで食事している自分。尼寺の食卓を見る度に反省会💦。

やはり私にとっては月に一度は必要な番組のようです。
今月もずぼら修正の日曜日がやってきた

さいごに

今回も尼寺の「何事も無駄にしない」精神を見させてもらいました。倒れたイチョウの枝もそうですが、ろうそくも最後まで使っています。

灯明の残りを捨てずにとっておきます。ろうそくは停電の時に役立ちます。災害時に役立つのだと言っておられましたが、確かに~。

「物を大切に最後まで使いきる」ということを、今回も教えられました。

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