ライ麦パンの焼き上がり!

今日は久しぶりにライ麦パンを焼きました。去年までは時々焼いていたのですが、今年はどういうわけか全く気力が湧かず・・・。

パンを作るにはエネルギーがいりますからね。とはいっても生地をこねる15~20分くらいの間だけですが。

とにかく今年初めて焼いたのは、明日が隣のお寺の若奥様の誕生日だからです。

堅いパンが食べたい人たち

誕生日にケーキじゃなくてライ麦パンでお祝いなんですよ。若奥様は堅いパンがお好き。おまけに彼女の3才の坊やまで喜んで食べてくれます。堅いからおしゃぶり感覚なのかな?

日本で売られているパンのほとんどがふわふわの柔らかいパンですよね。ところがドイツなどに行くとライ麦パンのようなどっしりした堅いパンが多いのです。イタリアではオリーブオイルを使った白いパンになりますが。

デパ地下のパン屋さんではライ麦パンも買えます。またヘルシーな雑穀パン中心のこだわりパン店に行けば、堅いパンがいろいろあります。だたどれも値段が高めですね。

当方地方住まいの身。スーパーやパン店ではなかなか堅いパンは買えません。そこで自分で作るようになったのです。

ふわふわパンに慣らされている人が多いはずだから、堅いライ麦パンなんて人気がないのだろうと思っていました。

ところが意外にも堅いパンのファンはいたのでした。

右隣の奥さんなど、素人の私が適当に作るライ麦パンをとても喜んでくださいます。ちなみにお寺は左隣。

そう、両隣にライ麦パンのファンがいるのです。他にも何人か堅いパン好きがいます。

私が焼いたライ麦パンを「変なパンだな」と言いながら食べるのは、うちの父のような年寄りです。あの時代の人にとっては、パン=ふわふわしているもの、だから。

素人パン屋の大雑把レシピ

発酵に時間がかかるパン作り。全くやる気はありませんでした。それがパンを自分で焼くようになるなんて・・。

もう20年以上前です。NHK教育の趣味悠々で「手作りパン工房」という番組を見たのがきっかけで、パンを焼くようになったのです。とはいってもあくまでも遊び感覚。

講師は島津睦子先生。生徒は、今は亡き俳優の地井武男さんと二人の一般の方。島津先生も素敵な方で、地井さんとの楽しいやり取りでパン作りが進んでいきました。

あれ以来ずっと作り続けてきたライ麦パン。ただし分量は適当~。

基本は島津先生のやり方です。ただ少量の分量を量る秤がないうえに、かなりずぼらな性格のため、いつの間にか自己流になってしまいました。

下記の材料を混ぜてこね、発酵させて焼くだけ、って大雑把すぎだね。ではちょっとだけ具体的にご紹介しましょう。

ブログにする予定が無かったので行程の写真はありません。ご了承ください。でもわりと簡単。
「材料」
①強力粉:350g(70%)
②ライ麦粉:150g(30%)
③イースト:小さじ二杯半
④塩:小さじ一杯
⑤砂糖:大さじ一杯
⑥オイル:大さじ一杯
⑦カレンズ(または普通のレーズン):カップ1~2杯(好みに合わせて)

上記の材料を混ぜて15~20分こねます。ただし⑥と⑦はだいたいこね上がった後に入れます。入れてまたこねます。

こね上がったらボールに戻してラップをし、40分間一次発酵。ただし冬場はもっと時間がかかります。逆に夏場は少し短めでもOK。

そのあとはベンチタイム20分くらい。生地を休ませます。急ぐときは省略してもいいかも(島津先生に叱られるかな)。

生地を二分割し、好きな形にします。ラップをして仕上げ発酵を30~40分程。

形成したらナイフでクープ(切り込み)を入れます。ここで入れるのが私流。

私だけかもしれませんが、仕上げ発酵後では上手くクープを入れることができないのです。

クープを入れたら、オイルを塗った鉄板に乗せてオーブンで約40分焼きます。

ライ麦パンの焼き上がり~

もう少しレーズン入れても良かったかな。焼き色は良好!

今回はライ麦の割合を40%にしたのでより堅めです。両隣の奥さんに持って行くので、量は1.5倍。堅いパンだから切るのに力がいります。こちらでスライスして持って行きます。

もし興味が湧いたら、ぜひ焼いてみてください。

あまり難しく考えないで、どろんこ遊び?程度に思って挑めば楽しいですよ。材料もケーキ作りよりもシンプルかも。

パンが焼けた時の嬉しさは格別です!

必要に迫られ、重い腰を上げて焼いたライ麦パン。久々にしっかり噛みしめたいと思います。