いっそのこと大学入試から英語を外したら、スッキリするかも!

文科省は相変わらず英語教育に関して暗中模索の様子。2020年の大学入試からは民間英語試験の成績が活用されることになると発表。

4年制大学63.6%にあたる561の大学が、このシステムに参加することにしたそうです。

何だかな~国は英語入試をあれこれいじり過ぎじゃないのかな。もうどうせなら次にいじるときは、大学入試から英語を外してみたら、スッキリするんじゃないの?

民間試験を受ければ英語ができるようになる?

そもそも英語の「読む・聞く・書く・話す」という4技能をまんべんなく測ることができる試験などありません。

英検だGTEC(ジーテック。こんなのいつできた?💦)だと受けて合格したとしても、どれほどの生徒たちが実際に英語が使えるというのだろうか。

これまでも英検をはじめとする民間試験は、多くの中・高生たちに利用されてきました。その結果が今の日本人の英語力だとすれば、検定試験やTOEICを受けても受けなくても何ら変わりはないのです。

まあね、そういった民間試験に合格するために学習するから良いといえば良いのですが・・・。

ただ多くの生徒にとってはその民間試験の〇級などに「合格する」ことが目的で、それ以上の目的はあまりないように思えてなりません。

例えば英検3級ですが、このレベルであれば日常のコミュニケーションは十分取れる段階です。でも3級に合格した中学生の多くは、簡単な会話さえできない子が多いのが現状です。

それは当たり前です。「使えるように練習する」という過程がすっぽり抜けているから。

日本にいて外国語が使えるようになるためには、練習が必要不可欠だということを理解していない人が多すぎます、大人も含めて。そのトップが文科省の方々・・・。

英検〇級に合格したら、それに見合うだけの実力をつけていけば良いのですが、〇級に合格したらあるいはTOEIC何点を取ったらお終い。めでたしめでたし~という何ともお粗末な結末。

悩む人たちと喜ぶ人たち

大学入学共通テストで利用される民間英語試験の会社は、それはもう「稼ぎ時」とウハウハでしょうね。

最もTOEICはこのシステム参加からは降りたようですが。もともと大学生やビジネスマンなどの大人たちが多く受けてきた試験なので、大学入試参加から降りても特に影響はないでしょう。よく降りてくれました。

笑顔の民間英語試験会社とは裏腹に、戸惑いと不安が募るのは学校現場。入試システムをいじくりまわされていい迷惑なのが高校生や教師たち。民間英語試験に向けての新たな「受験勉強」がスタートです。

英語への劣等感は無くならない

こうして英語だけ「グローバル化」に向けてなどということで、特別に扱われるのもおかしなものです。

母語でも語彙不足でスマホばかり見つめている高校生たち。英語で「会話」などまともにできるというのでしょうか。

検定試験を受けることにより英語力が向上するなどと、文科省は本気で考えているのだろうか。その辺のことを聞いてみたいものです。

そもそも英語など世界中にある言語のひとつにすぎません。なのにこれだけ英語英語と騒がれれば、英語ができないと劣等感に苛まれる若者がますます増えそうです。そしてそのまま大人になっていく・・・💦。

虚しい青写真だけが見えて来るようです。

英語ができなくても生きていける

英語など「やりたい人が勝手にやれば良い」、そんなことを思う今日この頃。日本にいる限りでは、選択肢によっては日本語だけでも生きていけます。

これからはブローバルな世界で活躍、などといわれても、グローバルな世界で活躍しなくてもよい道を選べばいいのです。だから英語などできなくても生きていけるということ。

何事もできないよりはできた方が良いに決まっています。英語も同じ。できた方が便利で楽しい。

だからやりたい人がやれば良いのです。また社会に出て「英語ができないとまずい」という「想定外」の状況に陥った人も一生懸命英語をやりましょう(笑)。ひとは切羽詰まればやるものです。

私自身は外国語に興味があったので、言語の一つとして英語を続けてきました。しかし社会に出てからは英語に触れあう機会がない同級生の多いこと~。でも皆しっかり生きていますよ。

大学入試に英語が無ければ

「大学入試から英語を外せば良い」と以前有名な先生がおっしゃっていました。あの時は、お~大胆な意見だこと、などと思ったものです。

でも最近では、本当に大学入試から英語を外してしまった方が良いように思えてきました。その方が学校の授業がもっと自由にできるかもしれないからから。

生徒の興味が湧くような授業にしていくことも可能になるでしょう。生徒が「英語ができる」という実感を少しでも伴うようになることが大切ですが。

受験が無ければ、生徒が英語を勉強しなくなるのではないか、という意見もあります。

しかし今まで通り英語は必須科目にし、ある意味もっと厳しく・・・「一定の基準をクリアしなければ卒業はできない」状態にでもしておくというのはどうでしょうか。

英語と言えば、話すことに皆の関心が行きがちです。しかし英語に限らず、「話す力」というのは言語そのものだけではなく、話者の表情や態度なども含んで評価されるべきです。

まとめ

私も好き勝手なことを述べてきました。しかし大人たちの気まぐれ?に振り回される高校生たち。もうこれ以上彼らが無駄な時間とエネルギーを費やすことのないようにと願うばかりです。

いっそうのこと、大学入試から英語が無くなればスッキリするだろうな~。高校生たちよ、英語なんかに負けるなよ~!

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