15日は年金受給者のスペシャルデー

今日は朝から市役所、JAと慌ただしく動き回った午前でした。

市役所は支所です。地方では市町村統合で以前あった役場が無くなることがありますが、私の住む地区は支所として残っているので助かります。ただ利用者が少ないので寂しい空気が漂っているのが残念・・・。

でもそのお陰で待つことなく、速やかに用を済ませることができるというメリットもあります。本所はいつも混みあっていて駐車場がすぐ満杯になってしまうのが困りもの。

いっぽう自宅近くにあるJA支店。店舗に一歩足を踏み入れると、そこには役所とは全く違った光景が・・・。

今日はお客様感謝デー

店内に入ると、たくさんの高齢者が椅子に座って楽しそうにお茶を飲んでいるではないですか!今日はJAの「お客様感謝デー」だったのです。

そういえばチラシが入ってきたような気がします。でもしっかり見ていなかったから全く覚えていませんでした。

店舗の出入り口では無料の焼き芋サービスがあり、店内のテーブルの上にはお菓子が用意されています。職員の若いお兄さんが、紙コップに入ったお茶をお客さんに配っていました。

ここの支店長はふくよかで頼りがいのある女性。彼女がお客さんに「お茶を飲んでいってください」なんて言っているのを聞くと、まるでどこかの家にいるような気分になります(笑)。

特別な日

それにしてもみなさん「お客様感謝デー」のことをちゃんと覚えているのですね。でも実は感謝デーのサービスだけが目的ではなかったのです。

今日は10月15日。年金支給日だったのです。年金暮らしの高齢者にとっての「給料日」というわけ。そして私の地域では、年金の振込先にJAを利用している人が多いのです。

今は全く変わってしまいましたが、もともとは農村地帯でした。ですから昔から農協(現JA)が親しまれてきたのです。

今でもJAではなくて「農協」という人が多いんですよ、特に高齢者は。実は私も「農協」の方が好きなんです。

お客様感謝デーののどかな空気が漂う中、職員の方たちはとても忙しそうでした。後期高齢者(75才以上)はATMを使わない人が多いのでしょう、カウンターは大忙し。

偶数月の15日になると「今日は給料日だから」と夫婦で食事に出かける近所のご夫婦がいます。二か月に一度のお楽しみといったところでしょうか。

そしてこの「特別な日」に、ちょっとしたサービスデーを設けたのがここのJAだったというわけです。狙い的中!

高齢者の活気

何も知らずに出かけた私は、店内が混んでいるのにびっくり。それと同時に、年金を受け取りに来た高齢者たちが、店内で楽しそうにお茶を飲んでいる姿を見て、何だかほっとしました。

日頃から「老人社会」だの「高齢化」だのという暗い話題ばかりが目立ち、長生きは社会の負担になるばかりだと感じざるを得ない世の中です。

ところが今日のJA店内では、どちらかといえば活気を感じたほどでした。

多い少ないにかかわらず、限られた年金でみんなそれなりに生きています。数年後には自分もその仲間入り。体力的に弱い高齢者も、大勢集まれば不思議なエネルギーが生まれて活気が出てくるものです。

次の感謝デーはいつだろう?やっぱり偶数月の15日狙いかな

ひょっとしてあなたの近くの金融機関も、偶数月の15日には何かイベントをやっているかもしれませんね。