雨が似合う日本庭園

6月に入る前からどんよりとした曇り空の日が続いています。予報によればこのまま梅雨に突入するとか。

嫌だな~。これからじめじめした日が続くと思うと気が重くなります。しかしそんなときは日本庭園を訪れてみるのも良いかもしれません。

雨の日本庭園はなかなか良いものです。心が清々しくなれそうです。

雨に濡れるほど輝く日本庭園

華やかな西洋風な庭に比べて普段は地味で静かな日本庭園。しかし雨が降るとその魅力が増します。

和庭園の基本要素のひとつである石ですが、雨に濡れると色に艶が出るといいますか、色気が出る?と思うのです。晴れているときよりも一段と輝くような気さえします。

濡れているときの方が石としての存在感が増すように思いますが、いかがでしょうか? 雨に打たれて石が生き生きとしてくるようです。

日本庭園の水といえば池、ししおどし、つくばいなどがあります。

観賞はもちろん、水は「音」も楽しむことができます。耳に心地よい水の音。

静寂の中での雨の音は庭園と融合して、晴れているときの庭とは別の顔水を見せてくれます。

目と耳で愛でることができるのが日本庭園の水です。

この季節になると、木々の若葉は少しづつ色濃くなっていきます。

西洋庭園に比べて和庭園が地味だという表現をしてしまうのですが、緑が占める割合が圧倒的に多いために、華やかさとはいいがたいからです。

花がないわけではありません。つつじやサツキがありますね。ボタンもシャクヤクも・・・。梅雨の時期といえばアジサイにあやめ、かきつばた~。

ただバラなどのようにドヒャーっと咲き乱れる雰囲気ではありません。つつじやサツキなどは、与えられた樹形内でしっかりと花を咲かせる、という感じです。

緑のパーセンテージが多いということが、和庭園が落ち着く要因ではないでしょうか。満開の赤やピンクの花々が終えたときに残る終わってしまった感に比べ、緑が多いというのは安定感があります。そしてこの緑が雨に濡れると一段と艶が増し美しくなるのです。

まとめ

普段は適当に草木を育てている自己流の庭。バラの季節はそれでも一応華やかになり満足度が急上昇。でもバラたちが終われば雨で急成長した雑草がすくすく。これぞ雑草園という具合💦。いつものことです。

それに対して隣の和庭園。ボタンやシャクヤクは終わっても激変した様子もなく、相変わらず緑が豊富で落ち着いています。ブレないといったらいいのでしょうか。

うっとおしい梅雨の雨ですが、この雨に洗われた木々の緑を目にすると、心まで洗われるようです。日本庭園は雨が似合うんですよね。

毎日見ているわが家のしょぼい和庭園ではなくて、どこか素敵な日本庭園を訪れてみたいな、などとバラの花びらを掃きながら思う今日この頃です。
日本庭園の魅力~心が落ち着く理由

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