つい最近、絵手紙を書いて送ってみました。初めての試みです。同じ県内でも少し離れたところに住む友人に宛てました。入院中の彼女へお見舞いを兼ねて・・・。
なぜ絵手紙か
絵心など全くない私。なぜ絵手紙なんて書いたのかというと、手術で入院している友人のことが気にかかったからです。
病人にとってパソコンやスマホの画面を見るのは辛いもの。では手紙を書くかといいますと、それはちょっと気が重い。それに手紙なんて彼女に書いたためしがないから照れくさくてね。
そこで思いついたのが絵手紙でした。
ハガキならお互いにときどきやり取りをしてきました。手紙よりも中身が少なくて済むので気軽に書けますしね。
絵手紙なら、絵がド~ンと前に出てくれるので文は脇役でいられます。本当はその脇役が大事なんだけれど・・・。
気持ちを届ける
何を書こうか考えた末、結局自分が簡単に描けそうな季節の物ということで栗に決定!
ハガキ一面に一粒の栗を描き、端っこにひとこと「お大事に!」と添えておきました。誠に「口数の少ない便り」でした。それでもこちらのお見舞いの気持ちが伝わればと思ってね。
相手が辛い時には「しゃべり過ぎ」は禁物です。ちょっとしたひとことにこちらの気持ちを託します。
それから肝心の絵なんですが、これが全くお粗末なもので~。もともと絵に自信などなく、今回は思い付きで絵筆を持ったわけです。20年ぶりくらいかな~。
以前どういうわけか絵を描いてみたくなった時がありました。その時に買った絵具と絵筆が、20年くらい静かに出番を待っていたのです。
あのときはいったい何を描いたかは全く覚えていません。風景画でもなく絵手紙でもなかったと思います。大したものは描かなかったのは確かですが。
そんな私が描いた栗・・・筆の持ち方が悪かったのか、歪んだ栗になってしまいました。いくらなんでも病人へのお見舞いの絵には相応しくないので没。
とはいっても失敗したから捨てたのでは、ハガキ代がもったいない。「そうだ、彼女に送っちゃえ~!」ということで、別の友達に送ることにしました。
最近ちょっとご無沙汰しているから丁度いいと思ったのです。失敗作で申し訳なかったのですが、彼女なら笑って受け取ってくれるとの判断で・・・。
驚くその効果
初めて書いた駄作の絵手紙。しかしその反応にびっくり!
お見舞いのメッセージ付きで出した絵手紙。同じ県内なので翌日には届いたようです。というのも私がその絵手紙を出してから、何とわずか2~3日後に彼女からハガキの返事が届いたのです!
お互いメールでも即返事が書けないこともあるというのに。私の栗の絵手紙がよほど刺激的?だったのでしょうか。まあ絵など描く私ではないから彼女も驚いたのかも知れません。
結局彼女のオペは予定よりも遅れて行われるということで、まだ入院前ということが判明。私の絵を「美味しそうな栗」と言ってくれました。もちろんお世辞ですが、水彩画のハガキが届くというのは珍しかったようです。
一方失敗作を受け取ったもう一人の友人。彼女からも下手な絵手紙が到着後、すぐにメールで返事が来ました。「ちょうど久々にメールをしようかと思っていた」とのこと。いいタイミングだったようです。
ハガキ代がもったいないからと出した失敗作。こちらはちょっと罪悪感がありましたが、喜んでくれた彼女。今度はもっとましな絵手紙を届けなければね。
さいごに
初めて書いた絵手紙でしたが、こうして反響があるとけっこう嬉しいものです。だからと言ってこれからはまめに絵手紙を書いて出そう、なんて気力はありません。
今回は、絵手紙なんて絶対に書かないだろうという人間が書いたので、もらった方の反応が良かったのでしょう。意外性ってことですかね(笑)?たま~に書くのが良いのかも知れません、私の場合は。
あなたも、遠く離れたちょっと気になる人がいませんか?そんなときは、一言だけ添えた絵手紙を送ってみてはいかがでしょうか。
下手な絵は人の心を刺激する(笑)。