やまと尼寺精進日記(神無月)~収穫の秋到来!

最近また料理する気力が低下気味。そこでいつものようにこの番組でだらけた気持ちを修正してもらいます。今月の尼寺精進日記は「神無月・料理自慢は母ゆずり」でした。

今回はご住職が仏門に入られた理由が、お話の中からちょとだけ伺えたような・・・。

秋の味覚が集合

今年の10月は東日本が台風で大きな被害を受けました。去年の秋は西日本が台風被害を受け、観音寺のシンボルツリーともいえるイチョウの木もかなり痛めつけられ、銀杏の収穫はいまひとつでした。

映像で見た限りでは、尼寺の銀杏は今年は大丈夫そうですよ。

秋は新米が口に入る季節。慈瞳さんとまっちゃんは玄米一袋(30キロ)を持って精米機のところへ。最初から精米しておくよりも、必要な量だけ玄米を精米して食べる方が美味しいからです。

面倒くさがりのわが家では、すでに精米した白米を持ってきてもらいます。でもやはり美味しさを求めるのならば、その都度玄米を精米器にかけて食べるのが良いですよね。

面倒くさがっていては、美味しいものは食べられないということです💦。

それにしても30キロの米袋を持つ慈瞳さんは力持ちだな~。私は腰が・・・。

もちろんこの季節、米だけではありません。いつものように麓の潤子さんやヤッちゃんの畑からもいろんな収穫物が集まります。

そしてまたもやびっくりしたのが潤子さんのところ。あそこのお宅にはポポーをはじめいろんな果物の木があります。

何と今回は赤いザクロの実がぶら下がっていたではないですか!潤子さんの家は果樹園か?もちろん栗の木もありますよ。

今年のわが家の栗は全くダメ。近所の栗もあまりよくないという話を聞きます。それなのに近畿地方の潤子さんちの栗はお見事。つやつやした大きな実を取るまっちゃんの嬉しそうなこと~。

やっちゃんの畑からもらってきたサツマイモのつる。葉のすぐ下のつるが料理に使えるのだと知りました。

実は以前私もサツマイモのつるを料理したことがあります。でも太い主軸?を炒めたせいか筋っぽくて、けっきょく没に。無知とはこんなものです💦。

フードマイレージがかなり低く、「地産地消」の最先端を行っているのがこの尼寺。いつも学ぶことがたくさんあります。

母の味を受け継ぐ

尼寺の台所に集まった秋の収穫物。栗ご飯はもちろん、間引き菜で作った「お和い」、サツマイモとそのつるのから揚げ、新米と小麦で作った「さなぶり餅」などに変身。

麦が取れない地域に住むので「さなぶり餅」は初めて目にしました。

ご住職も潤子さんも、お母さんの味を受け継いでこられたのだそうです。「お母さんの味は毎日食べても飽きない」というのがお二人のことば。「いつもの料理」というわけですね。

「精進料理とはいっても特別な料理ではなく、お母さんの料理のようなもの」というようなことをおっしゃったご住職。観音寺で出される精進料理は母の味?ともいえるようです。

今回ご住職の生い立ちを少しだけ伺うことができました。何とご住職は7人兄弟の末っ子!お母さんが亡くなったときは、三日間泣きはらしたとか。

可愛がられていたのでしょうね、末娘ですから。そして仏様のそばにいるときが一番落ち着いたのだとか。

これを聞いたとき、この方が仏門に入られた理由が、ほんの少しですが見えたような気がしました。

皆で作るお寺の料理

毎度のことですが、尼寺の台所の風景は賑やかです。皆さんあ~だこ~だと言いながら料理を進めていきます。これって私自身にも経験があるせいか、とても自然なことに思えます。

実はわが家のすぐ隣のお寺の行事でも、これに似た感じの台所風景があるからです。

年一回の報恩講という大きな行事には、宗派は違えども、隣ということで私もお手伝いに伺う習わしなんです。

ベテランのお姉さまたちの指示に従って動くだけの私。料理を運んだりと肉体的にはちょっと大変ですが、皆であ~だこ~だと言いながら味見したりで、なかなか楽しいのです。

お寺の台所って、皆で賑やかに料理するのが似合うところかも知れませんね。

さいごに

今月もお寺の台所は、切る、刻む、する、揚げる、煮る、炊くといった日常の台所作業でした。

特別変わったことはなかったけれど、何故か見ていると心が和むのは、お寺から聞こえてくる笑い声のせいかな?それと心弾む音楽も・・・。
今月もずぼら修正の日曜日がやってきた~やまと尼寺精進日記 弥生
やまと尼寺精進日記~日常の暮らしだから面白い!

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