ドバイ~住みたいとまでは思わないけれど、旅行したい街

昨日の読売新聞でドバイに関する記事を目にしました。「厳しい管理 治安は安定」という見出し。数年前、マルタの帰りにストップオーバーで一泊だけした町です。気になってその記事を読んでいるうちに、自分が歩いた通りの風景がよみがえってきました。

一日だけの割には灼熱の太陽の下、けっこう歩きました。ドバイでも方向音痴は相変わらず💦。通りでムスリムの女性に博物館への道を尋ねたら、親切に教えていただきました。とても感じの良い方だったのを覚えています。

ガイドブックに載っていたナッツ専門店「チョック&ナッツ」に行ったときのことです。駅から降りて順調に道を進んでいたつもりが、近くまで来てどうしても店が見つからず・・・。すると反対方向から、何とナッツを食べながら向かってくるおじさんの姿が!手にはナッツが入った袋を抱えて~。

即、店の場所を尋ねました。な、なんと彼が指さしたのは、彼のすぐ後ろの小さな店ではありませんか。小さすぎてわからん~!なんでも大きいのが好きなドバイなのにね(笑)。

ドバイは国でも首都でもない

ドバイという名前だけは皆さん聞いたことがあるのではないでしょうか。その名前と超高層ビルの姿が有名で、ともするとドバイという国だと錯覚してしまいそうです。でもドバイはアラブ首長国連邦(UAE)を構成する首長国のひとつで、UAE第二の都市です。国の首都はアブダビです。

エミレーツ航空(EK)はドバイ拠点の航空会社で、エディハド航空(EY)はアブダビを本拠地とする航空会社です。私のようにエミレーツ航空利用で他の国へ行くと、必ずドバイを経由することになります。

政治的な中心はアブダビで、金融や流通の中心はドバイ、といったざっくりした説明があります。実際にはアブダビの方がはるかに面積は広く、かつ石油やガスなどの天然資源を産出しています。一方ドバイの石油は枯渇してしまったそうです。アラブの国というとどこでも石油が取れると思ってしまいますが、違いますね。

ドバイが有名なのはなぜ?

アブダビに比べて面積が小さいにもかかわらず、ドバイが有名なのはなぜでしょう。それはやはりあの「世界一」揃いってことでしょうかね。

世界一高いビルのブルジュ・ハリファ、超巨大噴水ドバイ・ファウンテン、VIP用ヘリポートまである7つ星ホテルのブルジュ・アル・アラブ、これまた巨大なドバイ・モールなど、そのほかにも世界一がぞろぞろ。目がくらみそう~。

二年前ポーランドからの帰路に再びドバイで乗り換え。このときは東京行きの乗り継ぎゲートまでさんざん歩いた記憶があります。ドバイ空港広すぎ~。ちなみにこの空港のエレベーターも超大型。とにかく何でも巨大なのがドバイの特徴といえるかもしれません。何でも大きければ良いってわけではないのだけれど・・・。

人口のほとんどが外国人

ドバイの町を歩いただけでもわかりますが、UAEの人口の9割が外国人だとか。大型スーパーにも行きましたが、実に様々な人種が買い物をしていました。もちろん私もそのうちの一人。

そういえばホテルのバスの運転手さんもいっていました。ドバイではほとんどが外国人だと。彼自身もパキスタンから来たのだそうです。

UAEでは帰化を認めず、外国人労働者は二年に一度ビザを更新します。UAE国籍者と外国人労働者との共成はほとんどないのだとか。また外国人はIDカードの携帯を義務付けられており、街に設置されているたくさんの監視カメラで管理されています。そのせいもあり治安はかなり良いようです。実際に地下鉄に乗ったり街歩きをしましたが(昼間)、特に不安はありませんでした。私も監視カメラで見られていたのかも・・・。

不思議な街ドバイ

マルタに行く飛行機の中で隣り合わせたのがドバイ在住のインド人女性。彼女の話ですと、ドバイでは「ある日突然木が生える」のだとか。いままで木などはなかった所に、ある日突然木が生えていてびっくりしたそうです。小さな苗を何年もかかって育てるのではなく、どこかから大きく育った木を持ってきてドンと植えてしまうのでしょうね。

また彼女はドバイに来て8年経つけれど、老人を一度も見たことがないともいっていました。病院に行っても見ないとか。今の日本とは真逆ですね。でも老人が全然いないというのもなんとも不思議な社会ではあります。ドバイは働く人たちの街なのでしょう。老人がのんびり暮らすようなところではなさそうです。

南インド出身の彼女。両親をドバイに招いたことがありました。2か月ほどゆっくり過ごして欲しかったらしいのです。しかし半月ほどでご両親はインドに帰ってしまったとか。あまりにも環境が違い過ぎて居心地が悪かったようです。

インドにいるときは、朝は鶏の声で目が覚め、自然に囲まれた環境で暮していた彼女の両親。もちろんインターネットとは無縁の暮らしです。それが全く正反対のドバイという超近代都市では生活パターンが違い過ぎて落ち着かなかったのです。

旅先としては興味深いドバイ、そしてアブダビも

ドバイは大変近代的な都市ですが、自然の緑が少ないことが残念。だから住みたいとまでは思いません。しかし様々な不思議な面を持ち合わせている街です。今度はもっと時間をかけて訪れてみたくなりました。

そして首都のアブダビも気になります。というのはアブダビには大きなモスクがあったり、自然豊かで緑も多いらしいからです。植物好きとしては、ひょっとしてドバイよりもアブダビの方が落ち着くかもしれません。これから研究です!

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