最近久しぶりに断捨離したい気分になっています。仕事用の引き出しがごちゃごちゃだよ~。
私はだいたい年二回、断捨離を行います。まあ普通の身の回りの整理整頓ですけれど。一年の前半と後半に一度ずつというのは私には調度良いんです。やはり作業後はスッキリして気持ちが良いですね。
数年前から日本では断捨離という言葉が市民権を得て、特に女性の間では大流行。検索してみると断捨離ブログの多いことに驚きます
それほど皆さん断捨離にハマってしまったのかな?物を捨てた後の爽快感のようなものが病み付きになったりしてね。
私のように年二回の整理整頓作業ではなく、毎日何かしら捨てることに喜びを感じている方もけっこう多いようです。
物に囲まれて穏やかに暮らす?
その断捨離ブームとは逆に物に囲まれて穏やかに暮らす人を最近見てきました。ニュージーランドの友人です。
82才の彼女は、10年ほど前に夫を亡くしひとり暮らし。娘や孫たちとはSkypeやメールでよく連絡を取っています。
彼女が以前住んでいたのは二階建ての大きな家でした。しかし夫が亡くなり、自分も高齢になったので老人専用の住宅に移ったのです。そしてこの6月、私はその新しい住居を初めて訪問しました。
リビング、キッチン、ベッドルーム二部屋、バスルーム、トイレとひとり暮らしには十分な広さです。おまけに小さな庭付き。小さいとはいっても、洗濯物が干せて、ちょっとした家庭菜園ができるほどの面積はあります。
そんな彼女の新居ですが、気づいたことがあります。物が多い~!
とにかく細かいものが所狭しと飾られていてびっくり。とはいってもだらしないわけではありません。引っ越すときに「捨てる」という考えはほとんどなかったのでしょう。
壁当然お土産に買ってきた物もたくさんあります。そして彼女は写真を撮るのが好きですから、それはそれは数えきれないほどの写真が残っているのです。
そう、写真です、写真。アルバムの数が半端じゃないのです。ガレージ横の一間半くらいの棚に、アルバムがぎっしり!「これぜ~んぶ旅行のアルバムが入っているの」と嬉しそうに話す彼女。何も言えなかったな。
物への執着ではなく物への愛着?
「物への執着を捨てること、に執着している」といえなくもない断捨離。
この友人を見ていると、物への執着という感じはせず、どちらかというと「物への愛着」ではないかと思えてきました。
他人から見たらただの「ゴミ」でも、本人にとっては大切な思い出が詰まった「愛着がある物」なのです。
82年も生きていれば愛着のある物も溜まってくるでしょう。愛する物に囲まれて暮らすというのは幸せなこと。
それにね、断捨離で捨てた物も同じ地球のどこかに存在していると思えば、無理して捨てることはないかも知れません。あくまでも地球全体として考えたらですけれど。
でも私個人としては、やはり家はスッキリしていた方が良いとは思いますけどね。
そんなわけで、友人には「断捨離したらどう?」な~んていえませんでした。余計なお世話ですから。
ただし冷蔵庫の中身だけは、頼むからスッキリさせてもらいたいと思いました。
欲しい物がなかなか取り出せなくて・・・いろなものが入ってい過ぎ!古くなったジャムとか、ほとんど空の蜂蜜の瓶、カラカラのズッキーニとかね💦。
ということで「断捨離なんてどこ吹く風」という断捨離とは真逆な暮らしを楽しんでいる人のお話でした。