朝ドラまんぷくで生前葬~人生の終わり方とは

今朝のNHK朝ドラをご覧になりましたか? 今日はヒロイン福ちゃんの母親鈴(松坂慶子)さんの生前葬の模様でした。懐かしい塩軍団の赤津(永沼伊久成)さんも久々に登場で、視聴者の間では話題になっていたようです。

この鈴さんの生前葬の様子を見ていた私の父(95才)は、鈴さんよりももっとあの世が迫ってきていることもあり、「生前葬も良いな~」とつぶやいていました。

誰にでも必ず訪れるもの

今は葬儀のやり方も、家族葬をはじめいろんな形で行われるようになりました。家族構成の激変、考え方の変化などで、伝統的な葬儀の形はどんど変わりつつありますよね。でもそれも自然なことだと思います。

決して変わらないのは「人は死ぬ」ということです。こればかりはお金持ちも貧乏人も、どこの国籍であっても、誰にでも平等に訪れます。それも必ず!

人は死んだら何も言えない。だから葬儀は残された者たちの考えにより、様々な形で行われます。故人の希望を取り入れたとしても、実際に葬儀を取り仕切るのは残された家族や知人になります。

ですから「何か言える」うちに、生前にご縁があった人たちを招いて、もう一度言葉を交わし、食事を共にしながらひと時を過ごすというのもありですよね。もう二度と会いたくない人にはもちろん知らせる必要はないけれど・・・(笑)。

生前葬って簡単にできるのだろうか?

自分が生きている間に行うのが生前葬。そのやり方に特別な決まりはありません。豪勢に催すも良し、こじんまりと行うも良し。主催者の自由に行うことができるのです。ですから俗にいう「相場」などは存在しないともいえるでしょう。ただ小規模ならば30万円ほどでできるといもわれます。

家族葬にしてもそうですが、おそらく多くの人が「簡単に」葬儀を済ませたいというのが正直な気持ちではないかと思います。ただ生前葬は、一種の「お別れパーティー」のようなものと考えてもいいのではないでしょうか。ですから香典ではなくて会費制がとられることが多いようです。

ただし生前葬を済ませたからといって、実際に本人が亡くなった場合、火葬を行う必要はあります。一般の葬儀の流れから、通夜と告別式を省略した型と考えればいいでしょう。また生前葬をしても、本人が亡くなってから、家族が改めて葬式を行うこともあるようです。この場合、一見二度手間のようですが、生前葬は本人の意思、死後の葬式は家族の意思で執り行うという違いがあります。

生前葬をする際の注意点

生前葬のお知らせが届いたら、どのようにしたらいいのでしょうか。喪服を着ていくべきか、それとも普段着で良いのか。なかにはいったいどんな顔で出席したらいいかと迷う人もいることでしょう。招待する側は、できるだけ出席者を悩ませない配慮が必要です。

何しろ生前葬はまだ一般的ではないため、親族や知人への十分な説明を行い、理解をしてもらうことが大切です。

今回の朝ドラの影響で、生前葬が増えるかも知れません。ただ葬式は残された人が悼む場であり、故人に対する思いや悲しみの区切りのようなイベントだと考える人もいることでしょう。

生前「葬」というから複雑な思いをする人もいるわけで、「お別れ会」とか「感謝祭」などといった方が理解してもらいやすいのではないでしょうか。

死というものを意識しだしたころから、人はいろいろと思うもの。現実は朝ドラのようにはいかないまでも、今後もいろんな「人生の終わり方」が生まれてきそうですね。

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