雪国のサルはすごい~ニホンザルに敬服!

昨日(2月3日)の朝、NHKの自然百景という番組を見ました。

とはいっても、TVがついていたので何となく~はいつものこと。今回はそのわりにはちょっと感動しました。

豪雪地帯の動物たち

この日は冬の妙高高原(新潟県)に住む野生動物たちの様子を紹介。この辺りは豪雪地帯で、メートル級の積雪も珍しくありません。最初に吹雪の様子が目に入り、何となく気持ちがダウン。この季節に吹雪の様子はあまり見たくないので・・・。それでも同じ県ということもあり、そのまま見続けました。

深い雪の中でも野生の動物たちは動くのですね。ゴジュウカラやヤマガラなどの野鳥、二ホンリス、二ホンノウサギや二ホンザル。吹雪にも負けずに動き回っている。人間の私からしたら羨ましいくらい元気です。

二ホンザルはたくましい!

なかでも注目したのが二ホンザル。木に登るのはもちろん、深い新雪の中、雪をかき分けて進んでいきます。その跡が道ができます。

あ~もう、猿力除雪機とでも言いましょうか、大したもんです。二ホンザルを一匹飼っていたら、除雪作業が楽になるかも?などというバカな考えが頭をよぎりました。それほど彼らのパワーはすごいと思いました。

吹雪の中、子供を背中に乗せて木に登ったり雪の中を歩き回る。同じ霊長類でも人間とは全く違うものですね。極寒の雪の中、人間にはできませ~ん。あの体中を覆う長い毛がポイントかと・・・。

二ホンザルとは

二ホンザルは名前の通り日本だけに生息する猿です。ただし北海道と沖縄にはいません。ニホンザルの北限は青森県下北半島、南限は鹿児島県の屋久島になります。

雪国のサルはふさふさとした毛並みをしています。このことが保温機能を高めているのだそうです。雨・風・雪などの厳しい自然環境に順応するため、自前の防寒具を着ているようなものですね。ヒトもあれくらい長い毛に体じゅうが覆われていたら、防寒具無しでスキーができるかも知れません。

あ~でもね、日本では脱毛が人気だっだ!全身長い毛をふさふさだなんてとんでもないことです(笑)。ヒトには衣服が必要だし、冷暖房も欠かせない。お金がかかるのも当たり前です。それが人間社会ってもんですかね💦。

雪国のニホンザルは偉い!

海外ではスノーモンキーともいわれている雪国の二ホンザル。その逞しさにすっかり感心してしまいました。こたつでうずくまっている自分は、何とヤワな生き物かと反省しきり💦。

そうはいっても自分にはふさふさした毛並みもなければ、体で雪をかき分けていく体力も気力もない・・・やっぱり猿にはなれそうにありません。私はアルコールに弱いため、お酒やワインを飲むとすぐに真っ赤な顔になるので、そこだけは猿と同じかも(笑)。

それにしてもこのような自然相手のTV取材は大変だとつくづく思います。春や夏ならともかく、真冬の豪雪地帯での動物たちの取材ですよ。動物たちは自前の防寒具を着ていますからいいのですが、人間取材班の防寒対策はどんなに大変なことでしょう。

動物相手ですから「待つ」という忍耐も要求されます。吹雪の中をひたすらカメラ抱えて「待つ」という厳しい仕事。室内で視聴するだけのこちらは感謝しないとね。

先日亡くなった旅行作家の兼高かおるさん。ずいぶん前に読んだ著書の中で、「世界中どこに行っても、汗を流しで体を張って働いている人が好きです」というようなことをおっしゃっていました。それが今も心に残っています。

ひょっとして兼高さんも雪国の二ホンザルがお好きだったかも・・・。彼らこそ体を張って雪の中に飛び込んでいく・・・すごいもんです。

自分がとてもできないことを他の誰かがやっていると、思わず尊敬してしまいます。それがたとえ猿であっても・・・いえ、同じ霊長類の仲間、ニホンザル様にぞっこんです!

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