切手って何ですか?

あなたは最近手紙を書いていますか?

私は海外旅行に行くと、必ず決まった友人に絵ハガキを書いて出します。そして書いた絵葉書は、できる限り現地の郵便局で投函するようにしています。その方が何となく安心だから。郵便局に行けなかったときには、ホテルに頼んで出してもらうこともたまにあります

先週滞在していたキプロスでは、絵葉書を出そうとした日が土曜日で郵便局が休みでした。そこでホテルのレセプションでお願いできるか、または切手がどこで買えるかを尋ねることにしました。

そこでショックなことが・・・。

その日はフロントデスクの朝番は20才前後(たぶん)の青年。正直切手に関しては期待薄だったのですが尋ねてみました。

私「切手はどこで買えますか」
青年「??」
私「今日は郵便局が休みなので、郵便切手はどこで買えますか?」
青年「すみません、切手って何ですか?」(笑顔で)
私「この絵葉書を出すために切手を貼らないといけないから」(友人に書いた絵葉書を見せる)
青年「すみません。切手って何のことだわかりません。」

ここではっと気づいたのです。この青年は生まれてから一度も紙の手紙やはがきを書くことはなかったのだと。IT時代に生まれた彼には、紙のはがきに紙の切手を貼って投函する、などという習慣が生活の中には全くなかったのです。

そういえば彼はテキストメールだとかなんとか言っていたな。私自身も紙の手紙を書くことはめっきり少なくなりました。ましてやIT時代に生まれた彼には切手は化石のようなものかも知れません💦。

正直ショックでした。何か時代のギャップというか、生まれ育った時代の違いを感じた瞬間です。

100パーセントITを信じ切っている世代がうらやましくもあります。システムに不具合が起こると大変なことになる、などとITの世界を完全には信じ切れない私のような昭和世代。ネットで登録などしても「念のため」印刷しておいたり💦。紙から離れられないのです。

切手に関しては、結局メインストリートにあるキオスク兼土産物屋で買うことができました。前日絵葉書を買った店でした。

店の親父さんに切手をくれというと、古めかしい小さな箱の中から切手を出してくれました。もちろん親父さんも紙世代(笑)。おまけに絵葉書を売っているのだから切手を知らない、なんて言えませんよね。

午後ホテルに帰ると、レセプションは品の良い白髪交じりの男性。私へのメッセージを届けてくれたので、ついでに切手を知らなかった朝番の青年の話をしたら大笑い。やはり切手がわかる世代にはほっとします。

以前は旅行先で、ホテルのレセプションでお願いすればはがきを出してもらえました。今回のホテルはとても快適で良いホテルだったけれど、そこのところはどうなのだろうか。切手を知っているホテルマンに聞きそびれてしまいました。

そんなことを言っている自分はというと、昨日封筒を出そうとして最後に手が止まりました。切手ってどこに貼ったっけ?右上?それとも左上?

ググってみたら、通常は左上だとか。そういえばそうでした、確かに。

昭和世代でさえで紙の便りを書かなくなって久しい。ましてや生まれた時からスマホの世界なら、切手って何ですか?ですよね。

趣味は切手集めです、なんて時代は遠い昔なのかな?

もし旅先で私のように絵葉書を書くという方は、郵便局のほかに町のキオスクで切手が手にはいる可能性が高いですよ。良い旅を!

 

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