今日いつものスーパーで買い物をして品物を袋に詰めていたら、私の肩を叩く人が・・。ふり向くと、何と、ここ数か月間店を臨時休業中の美容師さんではないですか~。
以前の記事にも書きましたが、私がいつもカットしてもらっていたすぐ近くの美容室が、春からずっと休業中です。美容師さんが体調を崩されたからだと聞いていました。
小さな店ですが、30年以上ひとりで頑張ってきた方です。還暦も過ぎたので、そろそろこの辺で幕引きにしてしまうのだろうか、なんて思ったのです。
寂しいけれど、物事には終わりがあるのが常。あの小さな店は誰かに譲るのだろうか~なんて勝手なことを考えたりもしていました。
ところが今朝スーパーであった彼女は、思ったよりも元気でした。少しやつれた感はありましたが、以前の調子で話ができました。一時はすごく体重が減ってしまったようですが、今は徐々に戻ってきているとか・・・。
ただ体重を減らしたくてダイエットをしている時と、病気で体重が減るのとでは全く違います。彼女も体重がどんどん減っていくという辛さを味わったといいます。
まあ、ダイエットして体重を減らさなければ~なんていっているうちは平和ってことでしょうか、病的な肥満を除けばですが。病で痩せる、というかやつれてしまうのはとても辛いことですから。
娘さんの出産やら自分の病気やらで、仕事から遠ざかっていたその美容師さんに私がかけた言葉は、「みんな待っているよ~!」でした。これ本当なんです、もちろん私も。
すると「はい、じきに再開しますから!」という力強い返事が返ってきました。正直もっと休業が長引くのではないかと思っていたのですが、彼女の復活が近いと知り嬉しくなりました。
バブル崩壊後は、美容室のお客さんも激減したと嘆いていたこの美容師さん。それでも店を閉めることはありませんでした。
そりゃそうですよね、いくら小さいとはいえ、一軒の店を開業するというのは、経済的なことはもとより、かなりの精神的エネルギーが必要とされるはずです。
せっかく店をオープンしたのに、不景気でお客さんが減ったからと簡単に閉めるわけにはいきません。店主としての責任とプライドがありますからね。それに・・・・彼女の店を頼りにしている人がいるんです、私もその一人ですが。
彼女の美容室が臨時休業してから、あちらこちらで不便を感じている人がいることを知りました。特に高齢の方です。長年彼女の店に通っている方たちは、他の店に変わるというのもちょっと勇気がいるかも知れませんしね。
人でもモノでも、普段はわからないけれど、その存在が消えてからそのありがたみがわかるといいます。
彼女の美容室も、いつも営業しているのが当たり前。でもいざ休業となると皆困ってしまうというわけです。
でも良かったです。彼女の美容室が近々復活するということですから、またカットしに行くことができます。
それに何といっても、みんな待っているのだから!