老人と行く海外旅行~目標は生きて帰国!

今年の3月上旬、94才になった父と姉と3人で台湾へ行きました。
父と台湾へ行くのはこれで3度目。私個人ではここ数年で6度目。
でまた台湾?

なんといっても父の年が半端じゃないもので・・・。
もう海外旅行はとっくに卒業してもいい年ではあります。本人も体調の不安もあり、最初は消極的でした。

しかし娘たちよりもパスポートの有効期限が長く残っていましたし、「ぜひもう一度一緒にどこかに飛びたい」という娘たちの希望が強かったのです。はっきりいって娘たちが行きたかったわけですが。

遠い国へは無理。韓国ではあまりにも近すぎて、機内食を食べているうにもう下降体勢・・・。

結局再び、食べ物も美味しくて人が優しい「台湾頼り」のわが家の老人連れの旅となりました。

航空会社はいつものエバ―航空ビジネスクラス。
とはいっても小さい機材(A321)ですから運賃は往復で¥61,960(諸税込み)。ホント、助かります。

今回は父のリクエストで台南を訪問することにしました。
台湾新幹線にも乗ってみました。

一日目

JR上越妙高駅🚅 - JR金沢駅 🚌= 小松空港✈
小松空港(BR157 19:30)→ 桃園国際空港(22:10)

コスモスホテル泊

この小松空港発の台北コースが、最近わが家の老人連れアジア旅行の定番となっております。日本海側から山越えて関東に出て、人混みの中を電車を乗り換えて成田や羽田に行くのは、90越えには辛すぎます。

小松空港はこじんまりしているため、人酔いすることもなく、のんびりと出発を待つことができます。またエバー航空は夕方発なので、当日昼過ぎに家を出ればよく、前泊の必要が無いので助かります。

何といっても、老人連れは時間に余裕を持つことが絶対条件です。

急がせたり走らせたりは禁物!

空港行バスの出発時間までは、金沢駅構内にあるパン屋さんのテーブル席でコーヒーを飲みながら、のんびり待つのがお決まりです。

空港に着いても、チェックインカウンターはまだ開いていません。
大きな空港ならすでに手続きが始まるところですが、小さな空港は違います。

ようやくチェックインを済ませ、車いすの手配もしてもらってから2階のカフェでひと休み。小松空港ではエバー航空の場合、ビジネスクラス用ラウンジはありません。2000円のクーポン券をもらい、レストラン街でそれを利用します。

ほぼ定刻通り出発。小さな機材でのビジネスクラスですが、しっかりサービスはあります。今回初めてメニューにあった日本酒。父は迷わずオーダー。久しぶりに小さな徳利を一本空けてご機嫌でした。

快い機内サービスを楽しんでいるうちに、台北桃園国際空港に到着。
事前に頼んでおいた迎えの車でホテルに移動。

初めて利用するコスモスホテルは、台北駅のすぐ前。
翌日の新幹線での移動を考えて決めました。ロケーションが抜群のせいか、日本人の宿泊客が多いのもうなづけます。

二日目

台北駅(11:46)  → 高鐵台南駅(13:32)  普通車両
Shanguri-La’s Far Eastern Plaza Hotel, Tainan泊

朝食前に私だけ台北駅へ。ネット予約済みの新幹線のチケットを発券(往復)してもらうためでした。朝早かったせいか、窓口もすいており、係りのお姉さんは笑顔で発券してくれました。

往路は二等車です。まるで日本のJRの新幹線に乗っている気分でした。

高鐵台南駅に到着後は、予約済みの迎えの車でホテルへ。
ちなみに高鐵台南駅は市郊外にあり、台南駅は市の中心部にあります。
私たちが泊まるシャングリラホテルは台南駅のすぐ東側。

部屋に案内され、そこでチェックイン。案内のお兄さんは、差額を払えばクラブルームへアップグレードできると熱心に誘う。

私たちは協議に入りましたが、なかなか決まらず。けっきょく父が「俺が払う!」と言った瞬間、即上階に決定!(早く言えばいいのに~)。

実はこの差額ですが、案内のお兄さんが提示したのは二泊でTWD4,600でした。ところがチェックアウトのときに請求額を見ると、何と差額はTWD2,310(約8,500円)。ほぼ半額ではないですか!

後で請求されるのも嫌なので、もう一度確認してもらいました。
しかしやはり間違いなし。どう見てもレセプションのお姉さんの方がしっかりしている感じなので安心してチェックアウトしました)。

チェックイン後、父を部屋に残し、姉と私はホテル近くの台湾成功大学まで散歩。老人は部屋で休ませるのが一番!たとえダダをこねられても、昼寝をしてもらいます。

私たちの目的は巨大なガジュマルの木を見ることでした。

キャンパス内で学生さんに場所を尋ねたりしながら巨木のある所へ。

本当に大きい~! 父には写真を見せました。

夕食はホテル隣のフードコートで温かい鍋料理です。

その後、ホテルのクラブラウンジでワインを楽しんで部屋に戻りました。

三日目

この日は、9時から日本語ガイド付きの貸切チャーターで市内観光。
ホテルのロビーに行くと、すでに女性のガイドさんが待っていました。
とても楽しく親切なこのガイドさんと、これまた優しいドライバーさん。大変良い一日となりました。

赤崁楼 →安平→夕遊出張所→お昼→孔子廟→林百貨→台湾府城隍廟→ホテル

この日はちょうど姉の誕生日。
偶然姉と同い年だったガイドさん。お昼の精進料理店で、店の人にケーキのサービスを頼んでくれました。姉は感激。
店の人が笑顔で持ってきてくれた素敵なケーキ。3人で分けていただきました。

美味!大満足のランチでした。

ところでとても愉快なガイドさん。「おとうさん、幸せだよ~。娘と一緒に旅行できるなんて」と父の耳元で何度もささやいてくれました。

実感しているのかいないのか?父はただ笑っていましたっけ。

この日の夜は、ホテルのクラブラウンジで姉の誕生日のお祝いをしました。

四日目

ホテルでゆっくりと朝食。
チェックイン後、タクシーで高鐵台南駅へ。

高鐵台南駅(12:41) →台北駅(14:39) この日はビジネス車両(JRでいえばグリーン車)で。

台湾新幹線のビジネス車両では、おしぼりと飲み物、スナックがサービスされます。単純に嬉しいです。日本のグリーン車はお絞りだけかと・・・乗ったことが無いのではっきり言えませんが。

ガラガラかと思っていたら、けっこう埋まっていきました。


バナナは自分で買ったもの

台北に近づくと、サービス係のお兄さんがまたやってきました。何と余ったと思われるお菓子をくださるではないですか。だから台湾の人って好き!

美味しいドライフルーツ

予定通り台北駅に到着後、タクシーでホテルへ。
この日はいつものSan Want Residences Taipei 泊

ウェルカムドリンク

チェックイン後、姉と二人で三越地下のスーパーへお土産を買いに。
この日の夜は、3人ともあまりお腹が空いていなかったので、買ってきたパンをかじりながらお茶を飲みました。
台湾最後だというのに、誠に質素な晩餐でした。

五日目

今日もゆっくりと朝食を。
11:30に迎えの車で桃園空港へ。

チェックイン後はエバー航空ラウンジへ。
桃園国際空港(BR158 14:45)→ 小松空港(18:30)
小松空港🚌 → 金沢駅
ホテル日航金沢泊

ホテル日航金沢は初めてですが、選んで大正解。
ロビーに入ると高級感があり、朝食も美味しくて大満足。
トリプルで一人9,600円(税・朝食込)ですから、お得感がありました。また私のじゃらんポイントを使いましたので、一人9,067円也。

六日目

ゆっくりと朝食。
チェックアウトが11時なので、部屋でのんびり過ごしました。
金沢駅構内でお昼を食べ、北陸新幹線で上越に戻りました。

まとめ

何といっても無事帰国できたことにほっとしました。これが一番の目標でしたから。

近い国とはいえ、90過ぎの海外遠征には不安が多々あります。「壊れもの」を運んでいるようなものです。

それでもスタートしてしまえば、旅好きにとっては不安よりも嬉しさの方が勝ります。

皆さんのお世話になりながら、94歳の旅は楽しく終了しました。

もし高齢の親との海外旅行を迷っておられるのなら、近くのアジアの国でゆったり旅はいかがでしょうか?

もちろん生きて帰国を目指して!
台湾が近くて良かった~