今日はお彼岸です。隣のお寺でもお墓参りに来た人の姿が見えました。おそらくお盆に来られなかった人がお参りに来たのでしょう。
というのも私の住む地域では、お墓参りは主にお盆にするもので、お彼岸にお墓参をする習慣はあまりないからです。
最近のことですが、手を合わせると心が落ち着くと感じるようになりました。ただし願い事などはせずに、心を無にして手を合わせているときのことですけれどね。
お墓でもお仏壇でも、私たちは手を合わせます。仏教徒ならば普通です。
また神社でも手を叩いた後、願い事があればそのまま手を合わせますよね。
そのほかに、日本人の生活にはいろいろと手を合わせることがあります。
頼む、謝る(ごめん!)、感謝(ありがとう)などいろんな場面で、思わず手を合わせてしまうことが多いものです。
わが家にやってくる曹洞宗のお坊さんも、小布施を受け取るときには必ず手を合わせます。
私自身は毎朝お仏壇に手を合わせていますが、特別信心深いわけではありません。
ただ母親が亡くなってから、自然に仏壇に手を合わせるようになりました。それまではお盆と正月にお参りする程度でした。
ところが最近ふと気がづいたんです、毎朝仏壇に手を合わせるとなんだか落ち着くということに。
ただ手を合わせるだけですよ、願い事などはしないで無になる瞬間のことです。
修行僧でもないけれど、手を合わせると何だか気持ちが落ち着くのがわかります。
正しい手の合わせ方などというのはわかりませんが、とにかく何も考えずに目を閉じて手を合わせることに数秒間集中するだけ。これが何だかいいんです。
ちょっとイライラしているようなとき、そっと手を合わせてみると少しは気分が柔らぐかも知れません。あくまでも無の気持ちで・・・。