新しい元号が決まりましたね。あなたは「令和」という新元号は好きですか。
私は「令和」という響きは嫌いではありません。でも「れい」の「れ」がちょっと口から出てきにくいかな。すぐに慣れるでしょうけどね。
古典が苦手だった私ですが、万葉集から取ったというこの新元号には何となく好感が持てます。
奈良時代の歌集である万葉集は、磐姫(仁徳天皇の皇后)作の歌から大伴家持の歌まで、約400年にわたる全国各地の各階層の人の歌4500首以上がおさめられた歌集です。貴族だけの歌集ではないところが、「全国民のための」元号を選ぶにふさわしい歌集だったのでしょう。
歴史がどんどん長くなる
人間の歴史ってどんどん長くなる。これから生まれる子供たちが学習する歴史も、どんどん長くなるばかり。だからもう歴史は「現代から過去へ」学ぶと良いんじゃないかな~。
縄文・弥生から学び始めて、平成、それに令和が今度また加わるわけだから大変。最も学校の歴史では西暦で説明されているとは思いますけれど。そうでないと生徒たちの頭がごちゃごちゃ~私がそうであったように💦。
元号対西暦
もともと日本の元号は645年の大化に始まるものです。あの時代には西暦などは使われていませんでしたから、元号で良かったのです。
いっぽう西暦というのは、キリストが生まれたとされる年を元年として年代を数える方法です。大化の改新の頃の日本では、キリストなどは全く関係がなかったから元号一筋で進んでいったわけですね。
西暦は、16世紀に宣教師フランシスコ・ザビエルによって日本に伝えられました。しかしキリシタン禁制もあり、日本には浸透せず。本格的に日本で西暦が使用されるようになったのは、戦後アメリカのGHQが皇紀を廃止した時からです。
*皇紀:神武天皇が即位した日から年を数える方法
若い人は元号が好き?
現在は元号と西暦を併用している日本ですが、みんなどう思っているのでしょうかね。
@niftyニュースに興味深い結果が・・・。
全国の20~60代の男女1,732人を対象に行った調査(しらべえ編集部)の結果、元号の廃止派は34.2%にとどまったとか。男女別にみると、男性32.9% 女性35.3です。女性の方が断捨離好きが多いから??でも思ったよりも元号廃止派は少ないような気がします。
意外にも10~20代の若者は、元号と西暦の併用支持派が多いそうです。彼らはけっこう元号を楽しんでいるのかも知れませんね。ただし学校の試験になれば、話は別かな(笑)。
歴史学習は「令和から逆へ」が願い
最後はこの記事で一番伝えたいことです。
学校の歴史の授業ですが、もうこの辺で近代史に重点を置き、令和から逆方向へ学習することに変わっていかないだろうか~。
例えば「なぜ第二次世界大戦が起こってしまったのか」を過去に遡って調べるようにするのです。いままでの逆方向でね。その方が興味をそそられるような気がするのは私だけかな。
これまであまりにも近現代史が軽く扱われてきたのではないかと思うと、歴史教育の大きな欠陥だと思えてなりません。年号の暗記で歴史嫌いになっている中学生を見るにつけ、虚しさを感じることがあります。
探偵になったつもりで、現代から過去を眺めていろいろ調べてみるのも面白いかも知れません。もっと近代史をしっかり学んでいれば、「天皇って誰?」なんていう子がいなくなるでしょう、天皇誕生日は学校を休むくせにね。
新元号のスタートとともに、日本にもフレッシュな新しい風が吹きますように!