留学先で「つまらないヤツ」にならない方法

夏休みを利用して短期語学留学やホームステイに出かける人が多いのではないかと思います。当然現地ではそこの言語を使ってコミュニケーションをはかることになります。またそれが目的といってもいいでしょう。

出発前に、これだけは伝えられるようにしてほしいのが「Tell me about your hometown.」への対応。自分の出身地について語ることができるようにしておくことです。

海外で聞かれて困った?

つい最近、知人の女性と彼女の息子さんが訪ねて来てくれました。

彼女は夫の仕事の関係で南米に在住経験あり。息子さんはこの春からカナダに留学中。3人でいろいろと楽しく話が進んでいきました。

息子さんは大学に入る前に、語学学校で英語を学んでいる段階だとか。自然に英語の話題になり、興味深いことを発見。もっともそれは英語そのものとは直接関係ないのですが。

何と自分の出身地について語れないということです!でもこれは決して珍しいケースではありません。日本語でも語れないのは同じですから。

その原因

ではなぜ自分の出身地のことが簡単にでも説明できないのでしょうか、日本語でさえも?それは故郷に関心がないからだと思うのです。

少なくとも若い頃の私がそうでした💦。「地元のことで話すことなんて何もない」というわけです。

カナダ留学中の彼に、私が出身地について英語で尋ねてみました。返ってきた答えが「It’s boring」(自分の出身地が退屈な場所だという意味で、そういっていたはず)・・・それから全く進まず。

思わず「つまんね~」と叫んでしまいました。

でもね、彼のその「boring」といいたい気持ちはわかるんです。だって「何もない」から、特別目立つものが~。

京都や奈良、東京などのようにもっと有名なところに生まれていれば話せるのでしょうか?

「何もない退屈なところ」とだけいっても、それは第三者、特に海外の人には説明にならないのです。「退屈なのはあんたの方だよ~」といわれそうですね。

話を作るためのコツ

では「退屈で何もない」出身地のことを、どうしたらもっと相手に話すことができるのでしょうか。それは話を「無理やり」作ることです。

無理矢理って、何それ?っていわれそうですが、無理矢理にでも話の内容を作らない限り、相手の質問に答えられません。「退屈な町」でその後沈黙していては、相手にも失礼です。だから無理矢理にでも話を盛るんです(笑)。

例えば私たち3人のhometownといえばNiigataです。まあざっくり新潟県全体として進めます。本当に何もないか?といえばそれなりにあるんですよ。米と雪です。雪なんてうんざりするほど降りますからね、あるなんてもんじゃないです(山間地では)。

「rice」から「sake(酒)」へ、「snow」から「skiing」「winter」へ、そして「swimming」「summer」へとネタは次々と出てきます。

話を創り出す練習

もともと日本の学校では、人前で何かを説明をするなどという機会はほとんどありません。そのため外国に行って、出身地など自分の身近なことについて突然聞かれても、どうしていいかわからないのです。

何といっても話のネタがありません。日本語で話せないものが、英語(外国語)で話せるはずもなく。その結果沈黙の数分が過ぎていくのです。これでは会話を交わすなんて到底無理。

日頃から誰かに何かを説明する練習をすることで、とっさに何かを聞かれたときにも対応できるようにしたいものです。わからないならわからないなりに、何かを言えるようになれば、その場はしらけることはないでしょう。

世の中、自分が関心のある話題だけで成り立ってはいません。時には自分もその話題について話をしなければならない状態があるかもしれません。語学学校などでhometownについて話をすることを求められるのがその例です。

ただ語学学校ならまだいいのです。本格的に大学生あるいは社会人として、現地の人たちと付き合う機会が出てくると、「退屈」はあなたの足を引っ張ります。

誰も難しい話を求めてはいないはずです。簡単で分かりやすい話が一番。話のネタを生かして相手を退屈にさせないことが肝心です。外国語の下手上手以前の問題ではないでしょうか。

それはないよ~!

先に登場した知人とその息子さん。何と二人とも同じことを別々の国でやっていたと知り、おかしいやら呆れるやら・・・。

出身地を聞かれたので「Niigata」だといっても、相手はピンと来なかったらしいのです。おそらく説明不足、あるいは説明もろくにしていなかった?

結局その後はずっと、そのお母さんも息子さんも、自分は「東京から来た」ということにしたのだとか・・・。東京なら海外の人でも知っている人が多く、東京というと「みんな喜ぶ」というのです。何ということでしょう!

「そりゃないよ~!」と私。手抜きだ手抜き~。

他にも自分の出身地をわざわざTokyoと偽っている人がいるのだろうか?ということは留学先では東京から来た人だらけということになりますよね。変なの。

さいごに

私自身、新潟への愛はかなり薄いほうだけれど、そこまで手抜きをしては、新潟が可哀そうになってきます。まったく呆れた親子です!でも同じことをするなんて、やっぱり親子だな~(笑)。

呆れた私が、自分なりに考えたネタ作りのコツ(先述)を伝えたところ、お二人には少しばかりヒントになったようです。地味~な出身地を、自分なりに紹介してみて欲しいな。

特に留学をスタートしたばかりの息子さん(未来がある!)。現地でくれぐれも「つまんね~ヤツだな」なんて思われることが無いように!何やかやと試行錯誤をしながら成長していくのでしょうね。

ということでこれから海外留学などをされる方は、自分の出身地くらいは紹介できるように準備しておきましょう!

Good luck.

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