3月22日(日)でNHKEテレの人気番組「やまと尼寺精進日記」が終わりました。それも最終回だよ~という雰囲気もなく、いつものように始まり、いつものように終わって。この番組らしい。
お寺の方々をはじめ、地元の皆さんやNHKのスタッフの方たち、楽しい時間を届けてくださりありがとうございました!
正直、この番組がいつ始まったのかも知らなかったし・・・。ふと見始めたら、いつのまにかハマってしまい、見続けて数年経過。見ていて心地が良くなる番組でした。
弥生 桃のお茶会 春はこぶ
最終回は弥生ですからひな祭りにちなみ、馴染みの女性たちを招いてお寺の境内でお茶会が開かれました。あの大きな銀杏の木の下です。
潤子さんをはじめ地元の女性が着物姿で席に・・・。そしてお茶を立てるのは、何とまっちゃん!それもきれいな着物を着ちゃって。その横には凛としたお姿のご住職。
これって野点(のだて)といわれる野外でのお茶会ですよね。緊張気味のまっちゃんに、優しい言葉をかける潤子さんがまた素敵。
ところで麓の潤子さんたちは着物姿であの坂を?
いや~いくら慣れているとはいえ、着物を着て草履はいてあの急な坂道を登るなんて考えられない。お寺で着替えたのでしょうね、きっと。違うかな?
そんな現実的なことがつい気になってしまう癖があるんです私。
やまと尼寺へ下界からの質問
心の換気
お茶だけではなく、お弁当でもなんでも、外で飲んだり食べたりするのってなんだか楽しいですよね。お天気が良くて、空気の良い山の上ならばなおさらのこと。
家の近くにある小さな公園でもいいですよね、人気のない時を見計らって・・・。
静かな公園が近くになくても、ちょっとした工夫で気分転換を試みてもいいですしね。
自宅の庭に出てお昼を食べたり、マンションならばベランダで。庭もベランダもないアパートだったら、窓際に椅子をもって行き、排気ガスが入ってこなければ、ぜひ窓を開けてお茶でも飲んでみてはどうでしょう。
今年の春はいつもと違うから、群衆は避けなければなりませんね。コロナの問題がなければ、これからはもっと大勢の人が花見を楽しむ季節なんだけれど・・・。
自粛自粛で閉塞感がある中、そろそろ「心の換気」も必要ですよね。この番組の再放送を見るのも良いかもしれませんよ。
音羽山観音寺は、決して境内が広いわけではないけれど、そこではいろいろな楽しみ方が紹介されてきました。日常の小さな楽しみが嬉しいものです。
尼寺の台所から学んだこと
「やまと尼寺精進日記」という番組の大半は、尼寺の台所の様子でした。そこで作られる料理がどれも興味深い。
・とりあえず天ぷら
山に生えている植物は、とりあえず天ぷらにすれば立派な料理になるのがわかりました。私も庭に生えてるヨモギやユキノシタを天ぷらにしてみましたが、さっぱりして美味でした。
・創作料理
尼寺の台所は創作料理の宝庫。料理は創造力を育むには良い機会だとつくづく思います。学校の家庭科でも、自由な発想で料理を作らせる機会があれば、けっこう面白いと思うのだけれど。
・無駄にしない
野菜の葉も皮も使い切り料理する。尼寺にやってきた野菜を無駄にしない姿勢が素晴らしい。何でも捨てる傾向の昨今、ある物をできる限り使いつくすというのがかえって新鮮。
・笑顔で食べる
あ~だこ~だ協議しながら(笑)作った料理をお盆にのせて出来上がり。料理の前のお三方は笑顔で嬉しそう。やっぱり食事は笑顔で食べないとね。
そういえば尼さんたちが精進料理を食べるときに使っているお盆。おいしそうな料理がのっているあのお盆がずっと気になっていて・・・欲しいんです。たくさんお皿がのるお盆が良いな~。
スローライフ??
やまとの小さな尼寺が、テレビ放送のお陰でいまでは大人気。全国からお参り客があの坂を上って訪れます。決して信心深いとは言えない私でさえも参拝したほどですからね。
やまと尼寺精進日記の舞台へ~音羽山観音寺参拝
この番組を見て、尼さんたちの「スローライフ」に憧れる方も多いようです。しかしどう考えてもいまの観音寺の方々の様子は、スローライフと呼ぶにはちょっと忙しすぎるのかもしれないと感じていました。
スローライフが、効果やスピードに重点を置かず、ゆったりと楽しみながら暮らすことだとしたらですが。
ただし「生活の質」という点で考えれば、尼寺の暮らしは文句なしの高レベルです。
お寺の人気が高まれば高まるほど、ご住職たちは訪れた人たちの応対に追われることになります。人気が出れば、スローライフの度合いが下がってくる。反比例のごとく・・・。
昨年私が訪れた日には、グループの精進料理の予約客があり、ご住職たちは大忙しでした。料理を作って部屋まで運び、食事が終わればその後片付け・・・。ちょっとしたレストラン状態。
それでもご住職たちはテレビと変わらぬ笑顔で接してくださるのがありがたい。でもあの日はさぞお疲れだったことでしょう。
尼さんたちも生身の人間
テレビで見る限りでも、尼さんたちは一日中体を動かしてよく働いておられるという印象があります。
あれだけの自然の中で暮すためには、動物被害の対策や草取り、台風への備え、はたまた古くなった参道の修復やらできりがありませんね。
「田舎でのんびり」に誤解が多いように、「お寺でのんびり暮らす」も現実にはちょっと難しいのではないでしょうか。ただし時間的に忙しくても、心にゆとりがあれば精神的に「のんびり」が可能だとは思いますが。
「やまと尼寺精進日記」第二弾の中で、ご住職が「自分ができることであれば、常に一生懸命やろうと思っている」とおっしゃっています。
それだけに知らず知らずのうちに身体的な疲労が溜まっているかも知れません。この辺でテレビ番組用の撮影に一区切りつけるというのも良いでしょう。
厳しい修行をされたとはいえ、尼さんたちも生身の人間です。少しは「スローライフ」をしていただきたいものです(笑)。
特にご住職には、まだまだあの笑顔を放出していただきたいので、シカのごとく山菜を食べつくし(笑)、これからも元気でご活躍をと願うばかりです。
やまと尼寺精進日記(如月)~笑顔は最強のワクチン
さいごに
毎月一度の楽しい番組が終わりました。しかし今後は再放送がしっかりありそうですから、今までの復習として再度楽しめそうです。
NHKにはこれを機に、音羽山観音寺の他にも、全国の小さなお寺や神社の暮らしを紹介する番組をリクエストしたいと思います。日本全国、探せばけっこ見つかるのではないでしょうか。
ありがとう!「やまと尼寺精進日記」。みんなの暮らしは続く~。
尼寺散歩オンライン~音羽山に登れなくても大丈夫!
やまと尼寺精進日記~お寺の新しい生活様式?
ヒグさん、おはようございます。
やまと尼寺精進日記が終わりましたね。
レギュラー番組の初めの二回程度見ていないのと、その前の3回も見ていないので再放送を見るのが楽しみです。
再放送も3年分あれば良いのですが。
一月にお参りした時に、本堂の前に桜井市のボランティアの方?がプランターに花を植えていたのを見かけたので、まっちゃんに私が小学生高学年の時に学校で花の種をもらった事を話をして、余り見かけない花なので今度、お参りの際に種を持参しますがと伝えましたが庵主さんにお話ししますとの事になりました。
今月18日には渡せなかったので、4月末頃までに蒔いた方が良いので雨が降らなかったら15日にお参りしようと思っています。
観音寺の一番大きな法要は4月17日の大般若法要のようですが、今年は諸般の事情でどうなるのでしょうか。
私の檀家のお寺での彼岸の法要も今年は中止になりました。
私の高校時代に通ってた駅が薬師寺の前に有り毎日、クラブ活動の運動場から東塔を眺めていました。(現在も通勤電車から見ています)
10年間、修理をして4月と5月に法要の予定でしたが、延期になっています。
東塔の上に有る水煙が新たに1300年ぶりに作成され昨年、旧と新たな水煙が展示され、美術の教科書に天女が横笛を吹いている水煙を見学に行きました。
寺院の中でやはり薬師寺が一番好きなんです。
昨日から雨が降ったりやんだりでしたが、今朝9時頃から雨が止み晴れ間も見られます。
新潟は今日は雪でしょうか?明日以降は暖かくなりそうですね。
機会が有れば、また奈良に来てください。
金星様
コメントありがとうございます。
今朝起きたら、屋根が白くなっていました。とはいってもみぞれに近い雪ですが。
関東では予報が大雪と騒いでいますが、大したことはないはずです。大袈裟です。
「やまと尼寺精進日記」はやはり「終」でしたね。再放送がたっぷりあると思いますから当分楽しめそうです。
一区切りということで、観音寺ではほっと一息でしょうか。
それにしても奈良や京都の方は、古の都に住んでおられるのですね。どこの土地にも歴史はありますが、
やはり古都はそれが目に見えて迫ってくるのが羨ましい。薬師寺は良いですよね。最もこちらはあくまでも観光客的な視点ですが。
地元の方たちは薬師寺や東寺と共に生きておられます。京都出身の知人などは、高校が平等院のすぐ近くだったとか。
こちらもお寺の行事が次々と中止の状態です。ひょっとして観音寺の大般若も・・・。
何せ小さなお寺です。そこに大勢の人が集まるわけですから、今年は難しいかな?
金星さんにとっては、尼寺までのあの急な坂道はすでに散歩道?になってしまったのではないでしょうか。
これからはご住職の庭は、これまで以上に多種の花で賑わうことでしょう。全国から花の種が集まってきているかもしれません。
境内の敷地がもっと広ければ、ご住職は思いっきり園芸をたのしめるのでしょうけれど。でもあれくらいが良いのかも知れません。
花好きの人はどんどん花を植えていき、爆走しそうですから(笑)。
ではまた音羽山の清々しい空気を吸ってきてください。
ヒグ