日本にも増えたら嬉しい~アレルギーやベジタリアンの人にも優しい店

レストランや居酒屋さんのメニューってたくさんありますよね。

それにもう一品加えていただけると嬉しいのが、アレルギーやベジタリアン対応のメニューです。

先日(2/2付)読売新聞の投書欄で、「訪日客の食事 もっと配慮を」という記事を見つけました。コスタリカ出身の方からの投稿で、ご自身もエビアレルギーだとか。東京五輪を控え外国人客も増加中ですが、もっと食事環境への配慮が普及することを望むという内容でした。

日本の食事環境の現状

この方の気持ちわかります。アレルギーは健康上の理由なので「~は食べない」というのは理解されます。しかし宗教や思想などからベジタリアンでいる場合は、なかなか理解されないことが多いのが日本。「何で肉食べないの?」なんてわざわざ聞く人も多いし。みんなが同じような物を食べられるわけではないのだけれどね。

イスラム教徒やベジタリアンは、日本で「豚肉なし」や「動物質無し」の食事を探すのはかなり苦労するはずです。というのも一見動物無しの食事でも、カツオだしがしっかり効いていますから。

親戚に大豆アレルギーの子がいたり、私自身も肉が苦手なこともあり、「多数とは少し違った食べ方」をする者の不便さを感じることがあります。

ちなみに豆アレルギーの親戚の子が来るときには、「何が食べられない」ではなくて「何なら食べられるのか」に焦点をおいて食事の用意をします。その方が簡単だからです。フルーツなんかで彩りよく盛り付けすると「わ~!」と喜んでくれるのが嬉しいですね。

多様な食べ方を尊重してくれる機内食

健康や宗教、また思想などの理由で動物質を食べない場合、ベジタリアン対応になります。そしてそれが最も配慮されているのが飛行機の機内食。様々な人種の乗客相手ですから当然ですけれどね。特別食希望の場合は、航空会社に事前に申し込みます。私はほとんどビーガン、ときどきインディアン・ベジタリアンでオーダーします。

 

トルコ航空の機内食~美味しい!

カレー好きとしては、シンガポール航空(SQ)やキャセイ航空、エミレーツ航空などのインディアン・ベジタリアンミールがけっこうお気に入りです。選ぶのが楽しくて、調子に乗ってSQのジャイナ教ベジタリアンミールを頼んだことがありました。結果は・・・二度目はなし💦。私はジャイナ教徒にはなれな~い。

ちなみにジャイナ教では動物性食品はもとより、卵や乳製品、玉ねぎやニンニク、イモ類など根菜類も食べません。かなり厳しい戒律ですね。豆類や葉野菜が中心となるようです。そりゃそうなりますわな。

外食体験

近頃あまり外食はしませんが、これまで食べた店のことを思い出しました。

国内編

・都内のシティーホテルのカフェ・レストランで

ランチに軽くサンドイッチでも食べようかとメニューを見たら、カツサンドだけ~。野菜サンドはもちろん、卵サンドさえ無い。カツだけ。パスタもなし。選択に困り、結局ただのトーストにした次第です💦。ちょっと残念なランチタイムでした。

小さなホテルではなく、外国人団体客も泊まる大型ホテルですよ。コーヒー紅茶だけで過ごす場所だったのかも知れませんが、カツサンドだけは置いてあったのが不思議。きっと日本ではカツはご馳走だとみなされているから、カツサンドはお客さんが喜ぶと考えてのメニューだったのでしょう。今もそうなのだろうか?

・都内の小さなレストラン
ビーガンの友人とランチをしました。サラダに入っているハムとチーズを抜いてもらいました。特に嫌な顔もせず応対してもらえたのが良かったですね。そう、これでいいのです。柔軟な対応が大事。

・広島駅そばのお好み焼き屋さん
一昨年、広島大学に留学中のインドネシア人の友人を訪問。そのときに友人とお好み焼き屋さんに入りました。そこにはお好み焼きのいろんなメニューがありました。ただしそのほとんどが豚肉入り。肉がダメな私とまじめなイスラム教徒の彼とその娘。イスラム教では豚肉は禁じられています。

そんなわけでなかなか注文が決まらず。私たちの様子を見た店のお姉さんがやってきていいました「ポークは抜きますよ~」と。気が利くな~。そしてお姉さんのスマートな接客!さすが国際都市広島だと思った瞬間でした。こんな店が全国にもっと増えると良いのですが。

海外編

・ウィーンで初めてベジタリアンレストランへ
15年も前になりますが、ウイーンで泊まったホテルのすぐそばにベジタリアン・レストランがありました。興味もあり、入ってみることに。

物腰柔らか~い男性が接客してくれました。メニューを読んでもいまひとつよくわからず。食べてみないとね。結局ミネラルウォーターとミネストローネをオーダー。付属で変わった味のものが付いてきたけれど、何だかよくわからずじまい。全体的に、ぼやけた味💦。お世辞にも美味しいとは言えなくて・・・。西洋人の好みなのだろうか、と思いながら店を出てきたのを覚えています。

・シンガポールのインディアン・ベジタリアンレストラン
リトルインディアのショッピングセンター、ムスタファセンター向かいのインディアン・ベジタリアンレストラン。ここはどちらかというと気軽に入れるファーストフード的な雰囲気の店。一人でも入りやすいし、カレー好きには嬉しい店でした。

・クアラルンプールでインディア・ベジタリアンのレストランへ
現地の知人に連れて行ってもらったインディアン・ベジタリアンレストラン。ちょうどお昼時ということもあり、小さなその店は地元のお客さんで賑わっていました。知人に教えてもらいながら手で食べたバナナリーフカレー。とても良い思い出です。

・エストニアのタリンでお腹いっぱい
事前にネットで予約しておいたベジタリアンレストラン。とても人気がある小さな店。名物のベジタリアンバーガーをオーダーしたら、ボリュームたっぷりでびっくり。カボチャスープとワインも楽しみ、お腹いっぱいで店を出てきました。美味しかった!

・台湾~素食店で満足
ベジタリアンにとって台湾ほど嬉しいところはないのではないでしょうか。あちらこちらに素食店(菜食料理店)があるから。それも本当に見事な料理ばかりで、見て楽しく食べて美味しいものだらけ。台湾の素食店巡りをしたいくらいです。

こうした素食店はマレーシアにもあり、ペナン島滞在中は友人と二人で何度も通いました。値段も庶民的で助かりました。

柔軟性のある日本の外食環境へ発展途上中?

世の中にはいろんな食事の仕方があるものですね。いろんな理由がそれぞれあるわけですが、お互いを認めながら食べることを楽しめたら何よりです。

残念ながら日本では多様な食事法への対応はまだ十分とはいえません。しかし柔軟な対応は必須となりつつあります。必要以上に神経質にならなくても、基本だけ抑えておけば対処できるのではないかと思います。

もちろん店のメニューにするわけですから、いい加減な気持ちではできないとは思います。ただせっかく入ったお客さんが、食べるものが無くてがっかりして帰るなんて、残念過ぎませんか?少数派にも配慮したメニューをひとつでも加えて頂くだけで違ってくるはずです。

ベジタリアンもろいろな種類に分類されますので、それら全てに対応するのはかなり大変です。少なくともビ―ガン(完全菜食主義者)に対応できれば、大きな問題は起きないのではないかと思います。ラクト・オボ・ベジタリアンなどは乳製品や卵はOKですから。あとは和食でもカツオだしの代わりに昆布だしだけでスープを作っていただくとか。

国際性という言葉だけが独り歩きしないように、食事という身近なところでもっと大らかな対応が望まれるところです。

訪日客だけではなく日本人同士でも、違いを認め合うことは必要ですよね。食事はその人の生き方にも通じます。自分と違う食事の仕方をしている人でも温かく受け入れることができる国に成長できたらいいですね。

ベジタリアン・レストランin 新潟

私が住む新潟県にベジタリアンレストランがあるのだろうかと、あまり期待せずに検索してみました。すると意外にも、ありました!

新潟のビーガン・ベジタリアン向けカフェ&レストラン10選

機会があったらぜひ行ってみたいと思います。

余談

体操の内村航平選手やフィギュアスケートの宇野昌磨選手などは野菜嫌いで有名ですよね。

野菜嫌いの内村選手や宇野選手と、肉嫌いの私がレストランで同じメニューを頼むとします。私の肉は彼らに、彼らの野菜は私が食べれば残るものはゼロ。したがって無駄のない食べ方ではないかと思うのですが~。もちろんメダリストたちと食事することなどあるわけがないですよ~例えばってこと(笑)。けっこう人間社会はバランスが取れているのかも知れませんね。

みんな気持ちよく美味しい食事が楽しめますように!

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