イチゴが育ちました。嬉しいです。三度目の正直かな~。
子供のころは母親が育ててくれたイチゴ。収穫の季節には、学校から帰えるとすぐにザルを持ってイチゴ畑に直行。緑のスギナ(雑草扱い)の合間から真っ赤な実を見つけては摘むのが楽しみでした。ザルいっぱいに採れたものです。
ところが自分でイチゴを育ててみると、そう簡単に大量生産ができるものではないことがわかりました。あの真っ赤な実を手に入れるまでの過程をご紹介します。
目次
2年前のショック
当時あった畑地に作った2畝のイチゴ畑。春になり白い花が咲き始めたら、鳥対策として網をかけました。この辺は誰もが行う予防策。そして網掛けが終えると、まずは安心して実が色づくのを待つばかりです。
不思議な事件発生
花も散り、緑の実が育ち始めて少しずつ色づき始めたころでした。何か変!
畑に行ったら、赤くなりかけの実の姿が見当たらず・・・。収穫間近だと楽しみにしていたのに。自分の目の錯覚かと思いました。でもなんか変。
次の日もまた畑を覗きに行ったけれど、やっぱり変。赤くなり始めていた実がことごとく消えているではないですか。ひょっとして誰かにやられたか、という思いが頭をよぎります。最近は畑の作物をごっそり盗んでいく悪い輩が増えているから。
趣味程度の私のイチゴ畑を狙うなんて、大したやつではないとは思いました。しかし気持ちが悪いものです。
そしてそのまた翌日も・・・。何と、まだ緑色の大きな実が食い散らかされ、畑の脇に残っているではないですか。
ここでようやく犯人は人間ではないことが判明。同時にほっとしました。人間だとショックですからね。タヌキかハクビシンあたりが犯人のようです。
結局この年は、全くといっていいほどイチゴの実は口に入りませんでした。残念やら、悔しいやら~。近所のイチゴ畑はみんなやられたそうです。タヌキだという噂でしたけれど、青い実までかじるなんて、何というやつらでしょう。許せん!
昨年は単に不作
一年前の狸事件の後、「もうイチゴはやめた!」ときっぱり言ったの近所の元ベテラン農家の方。そりゃそうですよね、私のしょぼいイチゴ畑と違い、あちらは本格的に栽培。悔しさも倍でしょうから無理もありません。
しかし遊びでやっているこちらは懲りずに再び挑戦。あの赤い実をザルいっぱいに収穫したいという願望は続きます。
前年まであった畑地はすでに手放し、花壇と一緒の完全なる家庭菜園です。限られたスペースで「しっかりと狸対策」を決めました。網掛けはもちろん、網の周りにレンガを敷き詰め、網をはぐられないようにしてみました。
たくさんのレンガを見た知人はゲラゲラと笑っていましたが、こちらはいたって真面目。もう絶対に「やつら」には食べさせたくないという思いが強かったから。
レンガのお陰か、獣にやられた様子はありませんでした。しかし・・・収穫がさえない。ぽつりぽつりとしか取れないので、レンガを敷き詰めて力んだ割りにはがっくり。
秋の植え付け
不作だったからとイチゴをあきらめる私ではありません(笑)。イチゴにはけっこうたくさんの肥料をやる必要があると聞き、秋の植え付けには、いつもよりも多めに肥料を施しました。今まで肥料をケチっていたのかも知れないと反省。加減がわからずに適当にやっていただけなので、当然の結果なのかも。
「イチゴの肥料」というのが良いと他人に聞いたので、ちょっと高いけれど買ってみました。「美味しくな~れ」と願いながら畑に撒いていきました、来春の収穫を期待しながらね。
3年目の収穫!
素人イチゴ栽培3年目のこの春。少しだけですが、ご近所にお裾分けできるほどに収穫できました。ようやくここまで来たという感じです。母が育てていたようなレベルにはまだまだ遠いけれど、ほんの少しだけ進歩かな?
手抜きの実験?黒マルチ省略
少しは力を入れたというわりには、相変わらずのずぼら園芸家。「手を抜けるところは抜きたい」という怠け心が芽生え始め、やっちゃいました~。マルチの省略!
イチゴの育て方の本を見ると必ず書いている黒マルチ掛け。これが面倒で・・・。そんなこといっているんじゃ、イチゴ栽培の資格なし、といわれそうですね。しかし怠け心の持ち主というのは、何かと言い訳を見つけるのです(笑)。
「何年も前に育てたイチゴをそのまま放っておいても、翌年には実がなる」という事実を目にしている私。黒マルチをしなくても実がなるかどうか、「実験」をしてみることにしました。完全に屁理屈です!
雨が降ったら泥が跳ねてイチゴの実に良くないとか、まあいろいろ理由はあるでしょう。でもこれまで黒マルチをしてきて何が嫌だったかというと、黒マルチの下からも大きな草が生え、それを取りたくても取れないのがストレスだったのです。マルチを剥ぐわけにはいかないしね。
黒マルチは「草防止」になるとよく言われますが、うちの畑の草は黒マルチなんて完全に無視してしっかり生えてくるのです。教科書通りにはいかないのがこの世の中。だからこちらも教科書は無視して黒マルチは省略です。
「大丈夫だろう」と父。「そうだよね、野イチゴだと思えば」とは知人。どちらも素人💦。でもそんな声を聞き、調子に乗って手抜きを実行。その割には花がたくさん咲き、近所の人たちが驚くほどでした。ますます期待は高まります。
また去年の秋ですが、もうひとつ別の「実験」をしてみました。植え替えした畝と、植え替えせずに放っておいた畝です。本当は、すべて植え替えせずに済ませたかったんです。でも全滅となるのも嫌だから半々にしたわけです。
夢に見たザルいっぱいの真っ赤なイチゴ
ちょうど路地イチゴの収穫時期に、数日間留守にしていました。帰宅してすぐにイチゴ畑へ行ってみると、あちこちに赤い実が~。すぐにザルを取りに戻りました。何年ぶりでしょうか、ザルいっぱいのイチゴが取れたのは。
夢にまで見たザルにいっぱいのイチゴ。感無量です!
最後に
ようやくイチゴの収穫ができました。三度目の正直ですかね。動物との闘い、肥料やり、ネットにレンガといろいろと試行錯誤がありました。来年の収穫を目指して、この秋の植え替えを頑張ります!
ただし私のような手抜き栽培は、あくまでも趣味で楽しむレベルです。イチゴの粒も小さいものが多いです。だからときどき大きい粒があると嬉しくて~。小さい粒は冷凍庫に入れて保存中。近いうちにジャムにする予定です。
来年も黒マルチは・・・しないだろうな~。プロ農家さんには呆れられそうだけれど、ずぼら園芸家だからそんなものです(笑)。