今日姉の家の行ったら、玄関に七夕飾りがありました。そういえばもうすぐ七夕ですもんね。保育園や幼稚園では子供たちが七夕飾りを作ります。
最近は地方でも竹藪が減ってきているので、笹の枝を手に入れるのが難しくなってきたかな?竹が生えている家は貴重かも知れません。そういえばわが家の周りにも竹はないな~。
姉宅では自宅で七夕飾りを作ったようです。ホームステイ中のフランス人の男子高校生、そして近くに住む姉の孫たちとの合作です。もちろん飾り作りは母親たちも参加。
七夕って、ひな祭りや端午の節句のような豪華な人形があるわけでもないので、ちょっと地味~な行事ですよね。そのうえ7月7日当日に雨でも降ろうものなら、もうすっかりその存在感が薄れがち・・・。とはいうものの、子供たちはもちろん周りの大人も、しっかり願い事だけはしているようです(笑)。
年に一度のロマンチックな星祭り
七夕といえば、織ひめ(織女星)とひこ星(牽牛星)が、年に一度だけ天の川で会うことができるというロマンチックな物語で有名ですね。もともとは奈良時代に中国から伝わったもので、日本の四季を代表する五節句のひとつとされています。
織ひめとひこ星の話とともに、裁縫や書などの技術の上達を願う行事として受け継がれてきました。老若男女を問わず、短冊に詩や願い事を書いて笹竹に結び付けて楽しみます。まあ現代では詩よりも、好き勝手な願い事が断然多いようですが💦。
願い事いろいろ
姉宅の七夕飾りを見たら、まあ皆いろいろお願い事を書いていました。大人たちの場合は「家族みんなが健康でありますように」なんてのが多いですね。やはり面白いのは子供たち。
フランス人留学生の願い事は、「パンがたくさん食べたい!」でした。これって海外にいる日本人が、ご飯食を食べたくなるようなものでしょうね。
姉宅でもたま~に彼用にフランスパンを買ってくるようですが、基本は米!フランスのパンは美味しいから恋しいに違いありません。でもしょうがないよね、日本に滞在中は、夢の中でバゲットをかじるしかないな。
甥の娘は3歳だからまだ文字は書けません。おそらく親の代筆で書かれたと思われる願い事。何かと思って見たら・・・「ももがたくさん食べられますように!」だって(笑)。桃は私も大~好きです。この季節、美味しい桃が食べられたら本当に幸せです。
そういえば姪の長女が幼稚園児のころ、七夕飾りの願い事に「ポッキーが食べたい!」と書いたのを覚えています。あの頃は、母親からチョコレート禁止令が出ていた模様。食べるなと言われれば、余計に食べたくなるもんね。
もう一つ、これは私がニュージーランドの学校で、子供たちと一緒に七夕飾りを作ったときのことです。もちろんみんな願い事を書いて笹竹に飾りました。その中でいまでも印象に残った、どちらかといえばちょっと心が痛いお願い事がありました。
「お父さんとお母さんが仲良くなって、また一緒に暮らせますように!」という願いごとが書かれた短冊です。これは本当に子供としての心からの願いだったのでしょう。
この短冊を見た時は、ちょっと心が痛みました。あれからずいぶん時が経ちましたが、幸せでいてくれるといいな~。
五節句について
七夕が五節句のひとつだと書きましたが、残りの四節句は何なのでしょうか?調べてみました。漢名→和名の順でご紹介します。
・一月七日 人日(じんじつ)の節句 七草の節句
春の七草がゆを食べて、その年の豊作と無病息災を願います。
・三月三日 上巳(じょうし)の節句 桃の節句
女の子の誕生を祝い、健やかな成長を願います。
・五月五日 端午の節句 菖蒲の節句
男の子の誕生を祝い、健やかな成長を願います。
・七月七日 七夕の節句 笹竹の節句
・九月九日 重陽の節句 菊の節句
中国から伝わった節句で、菊を愛でる行事。ただしこの節句は宮中での形式ばった行事だったことから、自然にすたれたようです。
正直、私も五節句の中ではこの節句だけは初耳でした。なお重陽の節句に当たる九日を「お九日(おくんち)」と呼ぶことから、長崎くんちや唐津くんちが行われるようになりました。
最後に
あなたは今年の七夕に何をお願いしますか。
私は何にしようかな~。やはり桃が食べたくなったので、「この夏には桃がたくさん食べられますように!」にします。でもこれって3歳児と何ら変わらないレベル💦。それでも良いんです、食べたいんだから、桃。本能に従って「星に願いを」です!
あなたの願いも叶いますように!