旅行を計画する際に、ネットで情報を得る人がほとんどです。私も他の方のブログを参考にしたりしながら、いろんな場所を調べていきます。
できればあまり人が行かない「穴場」を探したいという気持もあります。あまり知られていない面白そうなところを、誰か教えてくれないかな～なんて思いながら。
もう少しでゴールデンウィーク。今年は天皇陛下の退位と即位もあり、10連休の職場もあります。
となると皆さんウキウキとどこかに行きたくなるはず。国内はもちろん、海外へも飛ぶ方が多いでしょう。いずれにしても日本国民の大移動が予想されます。
こうなるとどこへ行っても人だらけ～なんてことになりかねません。特に有名観光地は大変な混雑です。人混みが苦手な私のような人間は、どこにも行かずに庭の草取りに専念することになります。
しかし本当にみなさん元気！GWに混むのは毎年のことなのに、それも承知でお出かけなのでしょう。混雑なんて気にならないのかも知れませんね。皆さんにとっては、出かけることそのものが大イベントなのかも知れません。
最もGWがいつもと全く変わらない状態だというのも、変なものではありますが。
親切過ぎるネット情報
インターネットのお陰で、大変便利な世の中になったものです。検索すれば、ほとんど何でも知ることができるのですから、手放せない道具のようなもの。特に私のような地方在住者にとっては、とても助かる道具です。実店舗がすぐ近くにありませんから、ネットで買い物ができたりするのは実に便利。
こんな便利なネットですが、裏目に出ることも・・・。
私がよく利用するのが旅行のブログです。特に初めて訪れるところについては、いろんなブログを読ませていただきます。
現地の情報がとても詳しく書かれたブログも多く、何度もお世話になってきました。「穴場」と思われる場所についても丁寧に説明されていたりして、とても助かります。
しかしその反面、ネット情報がいきわたり過ぎるという不安があります。いわゆる「穴場」情報までもが世界中に知られてしまうからです。
これまでもたくさんの旅行情報のお世話になっている人間がいうのも変ですが、もう「穴場」情報は公開しない方が良いかも知れませんよ。ブログのみなさん親切過ぎ（助かりました！）。
そもそも穴場とは
穴場とは、一般の人にあまり知られていない、魅力的な場所のこと。特に「あまり知られていない」というところがポイント。ということは大勢の人に知られてしまうと、「穴場」ではなくなるということです。
人が少なくて、そこの空気とスペースすべてが自分のもののように感じることができる場所。本当は秘密にしておきたくなるのが「穴場」ではないでしょうか。親しい人にだけそっと教える程度が良いのでは？
穴場は自分の心の中に温めておく
旅行先で見つけた「穴場」についても、詳しくブログに公開している人の多いこと。嬉しくなってしまうのでしょうね、素敵なところを見つけると。誰かに話したくなるのが人間ですから。またそれを教えてもらえるのは、ありがたいことです。でもみんなに知られてしまったら「穴場」から「観光地」に変わります。
誰だって「良いところ」へは訪れてみたいもの。有名観光地も、魅力があったからこそ大勢の人が行くようになったのです。でもあまりにも大勢の人が行き過ぎたことで問題が発生しているのがオーバーツーリズム。
今はネットのお陰で、あらゆる情報があっという間に広がります。それも世界中に。
世界の人気観光地がオーバーツーリズムで悲鳴を上げている現状を考えると、「穴場」はそっと自分の心の中で温めておくのがよろしいかと・・・。
そんなケチなこというなよ、という意見もあるかも知れません。しかし「穴場」はそっとしておいてなんぼですから。
ただし「町おこし」とか「村おこし」などを考えている地域からは、穴場などという旅行者の勝手な発想は止めてくれといわれるかも知れません。「良いところ」を良いままで維持し続け、かつ現地の経済発展にもなるのが理想。なかなか難しいところです。
観光客がどっと押し寄せれば、その場所にお金が落ちます。同時に環境が壊される可能性が高くなり、当初の魅力が減少していくという問題が発生。当然リピーターは生まれず、次第に閑古鳥の街に逆戻りという残念な結果に・・・。
とりあえず「穴場」では人数制限をかけておくのが賢明でしょう。そうでもしないと、ネットで情報を得た旅行客が、世界中から押し寄せることになります。世界中からですから、その数は半端ではないはず。京都の現状を考えてみてもわかります。
皆さん、「穴場」にはひとりか、少人数で訪問しましょう。そうでなければ、世界中から「穴場」が消えてしまいそうです。
楽しい旅を！