静寂に包まれて~禅寺の空気に癒される

暑っ!こんなときは先月訪れた禅寺の風景を思い出して、頭の中だけでも涼しい風を送りたいと思います。

海越えはおろか、国内でも遠出はままならぬ昨今。

ただいくらステイホームといっても、少しは動かないと心にカビが生えてしまう~なんて思っていたら、同志現る(笑)。ならばたまには県内で小旅行をしてみようかと意気投合。彼女の車で出発!

コロナ禍でのドライブということで、事前に車内を消毒しておいてくれた彼女には感謝です。二人ともマスクを着用。そして車の窓を少し開けて密室状態を避けるようにしました。やれることはやるということでね。

初めて訪れた雲洞庵。行って良かった~!心に涼風が吹き込むようでした。

ずっと行きたかった越後一の禅寺

雲洞庵は2009年NHK大河ドラマ「天地人」の舞台となった豪雪地帯にあるお寺(曹洞宗)です。ドラマを見てからずっと訪れてみたかったお寺でしたが、「県内だからいつでも行けるさ」なんていう気持ちでいたものだから、参拝実現までに10年以上かかってしまいました💦。

しばらくは海外旅行はお預け状態。だいたい飛行機がろくに飛んでいない😢。県またぎの旅行も積極的に行く雰囲気ではないし・・・。

そこで珍しく地元に目を向けてみたというわけです。いつも遠い目的地ばかりに心が向いていた身としては、「県内にこんなに良いところがあったとは」という思いです。今頃気づいたのか?って感じ💦。ごめん、地元!

静寂とはこのことか

「旅行とスーパーへの買い出しは平日」というのが私の鉄則。それに従い、今回ももちろん平日の小さな旅でした。上越の自宅を出て約1時間40分程で目的地の雲洞庵に到着。

空っぽの駐車場に車を置き、境内へ。杉木立に囲まれたひっそりとした参道を歩くのは私たち二人だけ。最近は珍しくなった日暮らしの鳴き声が、耳に心地よく響いてきます。もうそれだけで癒され度満点!

静寂とはこのことか~と思えたひとときでした。

どこまでも貸切り

拝観受付まで行く途中でお会いした作務衣姿の若いお坊さん。「こんにちは」と私たちに挨拶してくださいました。清々しい~。

受付入り口に用意された消毒液で手を消毒。300円という良心的な拝観料にもほっとして奥へ。

お堂内には私たち二人だけ・・・大声で騒ぐと目立つはず。もちろん十分大人の女子二人は、できるだけ静かにゆったりと拝観して歩きました。

幼少期の上杉景勝(喜平次)とお供の直江兼続(与六)が勉学に励んだといわれる「大方丈」の間。天地人のドラマで与六が「わしはこんなところに来とうはなかった」といった場面を思い出します。あの与六役の加藤清史郎君の可愛かったこと!

        大方丈の間

広いお堂内をのんびり見学して出口に到着。入り口からはようやく二人連れの参拝客が入ってこられました。

緑だけの庭の魅力を発見

庭といえばカラフルな花咲く庭を思い浮かべませんか?京都などの有名なお寺にある日本庭園もありますけれど。ただ今回訪れた雲洞庵には庭園らしきものが特に見当たらず、目に入ってきたのは木々の緑だけでした。

華やかな花の色彩がないにもかかわらず、いや、ないからこそ緑のパワーに感動したのかも知れません。たっぷりの緑は目に優しく、心の空気を入れ替えるには最適でした。目と心に優しい緑だけの庭の魅力を発見。

さいごに

今回はたまたま貸切り状態で、禅寺をゆったりと拝観できました。その雲洞庵も連休や週末はやはり多くの拝観客が訪れるとのこと(京都奈良の有名寺院の比ではないはずですが、たぶん)。

こうした静かな禅寺の雰囲気を満喫するには、やはり平日が一番。それもできるだけ少人数で。

仕事の関係でどうしても休みが取れないとしたら・・・真冬が良いかな?でもできれば平日が良いですね。近年3連休や4連休が多い日本ですが、個人的にはあまり歓迎できません。

休みがとりにくい職場だと堂々と休める連休は嬉しいかも知れませんね。それでもたった一日だけ休みを取り、小さな旅を楽しんでみても罰せられることはないはずです(あってはならない!)。

みんな一緒に休みを取って出かけるから、あちこち人だらけになる、と人ごみ大嫌いな人間は思うのです。
日本人にバカンスは無理なのか?

昨年11月に訪れた奈良の尼寺、音羽山観音寺にもまた行きたいけれど遠いしな~。コロナが落ち着くまでは、この与えられた状況下で、近くに良いところはないかとまた考え始めています。

まだ厳しい暑さが続きそうです。禅寺の静寂な風景を思い浮かべながら、頭の中だけでも涼しい風を送ることにします、汗をかきながら・・・(笑)。

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