一昨日と今日、日本語支援教室のお手伝いに行ってきました。
生徒は6人。フィリピン人の中学生です。うちの近くにある大きな工場で働くフィリピン人の方たちの子供たちです。
春にも一度参加しましたが、今回は中学生中心の夏休み教室でした。地元の中学に通う子たちですから、日本人の生徒と同じ宿題をやることになります。
私が担当した女の子、とても字が上手でびっくり!彼女との2時間のお話です。
今回私が担当したのは中二の女の子(Sさん)。すらりとして横顔が素敵な少女です。きらりと光るピアスがこれまた良く似合う。日本人の女の子にはないおしゃれ感覚。
他の女の子たちもみなピアスを付けています。彼女たちの国では普通なんですよね、きっと。
でも日本で学校に行くときはピアスははずしていくそうです。日本の学校に合わせているのですね。ご苦労様です。
それにしてもこのSさん、すごく字がきれいなんです。漢字の練習プリントの字を見てびっくりしました。画数の多い文字でもしっかりと書いています。
意味が全部わかっているかどうかは疑問ですが、夏休み明けの漢字テストまで、なんとか書けるようにしなければなりません。大変ですよね。日本人の子供たちも同じ課題をやるはずです。
小学生の時に来日したSさんですが、基本はタガログ語、英語は得意科目。あちらでは小学校でも英語教育が行われているようです。
実際に英語を使う機会が多い環境にあると言われているので、フィリピンの人たちが英語を使いこなせるのも当然かもしれませんね。
最近はフィリピンに英語を学びに行く日本人も多くなっているようです。
そういえばコロナ前に香港・マカオに行ったのですが、泊まったホテルは両方ともフィリピン出身の方がレセプションやコンシェルジェとして活躍ししていました。
英語ができるフィリピン人は世界中で活躍しているといわれるのは納得です。
ところで漢字ですが、Sさんが漢字の書き順を尋ねてきました。
けっこう我流で漢字を書いてきた身としては困りましたね💦。正直正確なことはわからないと伝え、書ければ問題ないよ・・・などという始末。あまり心配しなくても大丈夫だよ、とね。ほんと、ごめん。
でも私の人生において、感じの書き順が違って不便なことなんて一度もなかったもんね、ははは。
私の何倍もきれいな字を書く彼女ですが、理科が嫌いだとか。濃度計算が苦手らしく、私は一応基本的なやり方を教えたのですが、もう「嫌い」が顔に現れていて・・・次の課題に移ってしまいました。
このあたりは国籍関係なく、嫌いな科目から逃げたいというのは万国共通の反応のですね。正直です。
得意の英語はサクサクっと終了。
二日目の今日は社会。歴史と地理をやりました。ワークを何度も繰り返してやるのだとか。これらも休み明けテストがあるようです。
私の中学時代には出てこなったような言葉も多く、いろいろ勉強になりました。
二日間だけの参加でしたが、母語ではない環境で、それも漢字などという日本人でも苦手な子が多い中、頑張って覚えようとしているその姿に感心し、応援したくなりました。
ちなみに彼女たちの親は高学歴で優秀な人たちが多く、子供たちにも高い教育を受けさせたいという希望があるとか。
英語ができるという強みもあってか、ある少女は将来はオーストラリアかカナダの大学に行って弁護士になるのが夢だと言っていました。日本じゃないんだね💦。
二日間だけでしたが、フィリッピンから来た中学生との学習で、少しだけ頭の刺激になったというお話でした。