つい最近の関東遠征でのことです。
久々に会う叔母と友人。両者とも今年大切な人を亡くしました。
お土産代わりにお花でも、と思い駅に降りて花屋を捜したのですが見つからず。あっても庶民が気軽に花束を買えるほどお手頃な店ではなくて・・・。
コロナ禍の影響で花屋の倒産が急増したというのはニュースで知ってはいました。まさにその現実を見る思いでした。
先週、千葉方面に遠征。目的地へ行く前に親戚の家に立ち寄りました。今年の2月に突然叔父が亡くなり、その後叔母に会っていなかったからです。
お土産代わりに、叔父の仏壇に駅前で花を買っていこうと思っていました。ひとり暮らしの叔母にはお菓子などよりもその方が良いと考えたから。
ところが駅近くにあったはずの商店が消え、あるのはコンビニと薬局だけ。まことに殺風景。
花屋を捜して歩く時間もないので、そのまま叔母宅へ。
叔母によると、近くにスーパーがないので電車で一駅行ったところのスーパーに買い物に行くとか。これじゃ地方のわが家とあまり変わらない?
首都圏といえばどこに行っても便利で何でもある、という感覚が今も残るのですが、最近はちょっと変わってきているようですね、特に郊外では。
また数年ぶりに会う東京の友人にも花を買おうと思っていました。彼女はこの夏にお母さんを亡くしたので、気持ちを花に託したくて・・・。お母さんが花好きだったこともあります。
友人とはいつもの上野駅中央口で待ち合わせ。コロナ禍だったこともあり、4~5年ぶりの再会です。
私の頭の中には、確か上野駅中央口には花屋があった記憶が・・・。確かにありました!
青山フラワーマーケット
ところがどの花もかなり高価。初めて覗いてみたのですが、東京の花屋さんは高いですね。カーネーション一本450円とか。それどころか、おしゃれだけれど実に小さな花束が、何と3000円台とか4000円台で・・・見間違えたかと思いました。
花屋さんには収益を上げて欲しいので安く叩くつもりはないのです。ただちょっとした花束をもう少し手ごろな価格で購入できればと思うのですが、なかなか手が出ない状況でした。
花束にケチるな、と言われそうですが、地方のホームセンターや花屋さんで買っているとどうしても比べてしまうんですよね。
ちなみに今回はピンクのカーネーションを一輪買うことにしました。亡くなった友人の母上がピンクの花がお好きだったので。
女性の店員さんがとても優しくて、その応対で花の値段は大いに許せる結果となりました。さすがにラッピング代はかかりましたが数十円。そして手に下げられるように袋のサービスまで付けてもらいました。
たった一本の花でそこまでしてもらって何だか申し訳ないけれど、ひょっとしてこの高い花代はそのようなサービスも含まれているのかな?とも考えられます。
ということでちょっと高いカーネーションでしたが、その値段には花農家、花屋、流通業者、などなどいろんな人たちへの料金が含まれるのですよね。花一本でいろいろと考えました。
友人は喜んでくれ、帰宅してお母さんの遺骨のそばに飾ってくれたようです。本当はもう少し賑やかな花束にしたかったんだけどね。まあお許しを。
そういえば私がカーネーションを一本買おうとレジに行ったら、私の前に一人の青年が。何と彼はあの高価な小~さな花束をご購入中!彼女にあげるのだろうか?なんて勝手に想像していたけれど、素敵な若者です。
海外などではよく男性が女性に花を贈るようですが、日本の男性は照れ屋なのか?気軽に女性に花を買っていく人はまだ少ないのでしょう。
男性も女性も、人間関係の潤滑油としてもっと花を利用するようになれば、花屋さんの存在が大きくなると思うけどね。それに町に花屋さんが目立つようになると街に活気が出るような気がします。
そんなときが早く来ますように!