日本庭園でひと休み~京都智積院

20年以上ご無沙汰していた京都。先日行ったところ、京都駅が近代的に大変身していたのには驚きました。さぞかし外国人客でごった返しているのではないかと、恐る恐る京都駅に降り立ちました。

智積院へ

駅構内とその周りは観光客で賑わってはいましたが、特に苦労することもなくバスで三十三間堂まで行くことができました。とはいっても目的地は三十三間堂ではありません。

私が行くのは智積院。三十三間堂のすぐそばにあるお寺で、正式には「真言宗智山派総本山智積院」です。お目当てはそこの日本庭園なんです。

このお寺は今回で三度目の訪問。京都であまり時間が無い時でも、京都駅に近いこともあり、訪れるには良い場所です。

有名な三十三間堂のお陰で(笑)、そのすぐ近くにもかかわらず、それほど混雑しないのでじっくり鑑賞できました。

名勝庭園

智積院の大書院から眺める名勝庭園。利休好みの庭といわれています。何度訪れても飽きません。

遠州流のこの庭園ですが、庭の中心に池を配置して造られており、日本庭園に最も多いタイプといわれます。またこの庭のように、書院から眺めることを想定して造られている庭は池泉鑑賞式の庭といいます。

ちなみにこの庭園の築山は中国の廬山を、池は長江をイメージして造られたものです。まさに大自然の縮図ですね。

サツキが真っ盛りの5~6月はさぞ美しいことでしょう。でも多くの観光客が訪れるようですから、今のような紅葉前の秋が良いのかも知れません。花が咲いていなくても美しいのが日本庭園の良い所です。

日本庭園の鑑賞法

こうした日本庭園を見るときは、何といっても静寂な環境が不可欠です。

私が書院に入ると、すでに何人もの先客が縁側で庭を眺めていました。皆さん言葉は発せずに、ただ黙って水の音を聞いているという感じです。

もちろん私も静かに縁側に腰を下ろし、水の音に耳を傾けていました。私のすぐ隣には外国人の男性が、やはり静かに庭を眺めていました。彼は日本庭園の鑑賞法を知っているようですね。

先客が静かにしていると、後のお客もそれに習って静かに鑑賞することになりますから、最初の拝観者は責任重大ですね(笑)。

もし海外からの賑やかなお客さんがどっとやってきたら・・・考えただけでもがっくり来ます。

「うるさいな~」と苦虫を潰したような顔をせずに、「お静かに~」とジェスチャーで何とか伝えてみましょうかね。もちろん言葉を発せずに、上手く理解してもらえることを願って。

皆で快く日本庭園を鑑賞したいですからね。

三十三間堂から京都駅へのバス

三十三間堂から京都駅に向かうバスは、満員で乗れないことがありますから、電車の時間が迫っている場合は要注意。時間にゆとりをもって動いた方が安心です。

私も智積院を出て、三十三間堂のバス停からバスで京都駅に戻りました。何とか一台目のバスに乗れましたが、後からどんどん修学旅行生が乗り込りんできて満杯に。外国人旅行者よりも修学旅行の生徒たちの方が多かったですよ。

京都駅で落ち合った旅の連れ。三十三間堂からバスに乗ろうとしたら、四台目でようやく乗れたそうです。やはりこの路線は混みあうので、バスを何台か待つつもりでプランを立てた方が良さそうですね。

さいごに

何といっても20年数年ぶりの京都。しかもオーバーツーリズムで古都の姿は激変という情報でしたから不安でした。

どの程度の「オーバーツーリズム」なのかを、実際にこの目で確かめてみたい「怖いもの見たさ」の気持ちも正直ありました。ただ時間の関係でその研究?までには至りませんでした。

確かに京都駅やその周辺には、外国人旅行者の姿が目に付きました。ただ時期的なものなのか、どうしようもなく混雑している状態ではなかったのが幸いです。夏休みなどは話が別でしょうね。

日本にいる私たちが「古の都」を楽しみたい場合、海外からの観光客がどっと押し寄せるであろうあろう時期、例えば夏休みや中国の旧正月、などとずらしたり、紅葉の時期を避けたりする工夫は必要でしょう。

京都の紅葉はきれいなんですけれどね・・・。

美しさと混雑を取るか、少しでも空いた空間を取るか・・・あなたはどちらにしますか?

私はいつも後者を取ってしまうので、きれいな花盛りとか紅葉などの風景にはあまり縁がありません💦。でものんびりと旅ができるので良しとします。

これからが紅葉が美しくなる京都。有名どころからちょっと外れたところにお宝があるかも知れませんよ。良い旅を!

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