一昨日仏教行事のひとつ「花まつり」について書いたばかりですが、今日はキリスト教行事のお話です。
今日、いつものスーパーに行きました。レジで会計を済ませると、「イースターフェスのクーポンです!」と割引券を渡されました。イースターフェスですよ、イースター。
日本でもついにイースターまでやるようになったのかと、びっくり!都会ではすでにイースター何とか、などと流行りだしていたのかも知れませんが、地方までイースターがやってきたのです。
イースターといえばキリスト教の復活祭。キリストの誕生を祝うクリスマスと同じくらい、キリスト教徒にとっては大きな行事です。
つい昨日フランスに住む友人から、今週の金曜日からイースター休暇に入るとメールがあったばかりです。
イースターとは何?
イースターとはキリストの復活祭です。
十字架にかけられて死んだイエス・キリストが、その3日後に復活したことを祝うキリスト教のお祭り。クリスマスよりも重要な行事だともいわれます。
イースターの日は毎年変わります。「春分の日以降に来る最初の満月の日から数えて最初の日曜日」がイースターです。一度聞いてもよくわからないような説明ですが、とにかくそうなんです。
ちなみに2019年のイースターは4月21日(日)です。
イースター休暇はちょうど日本の年末年始やゴールデンウィークのようなものです。家族と旅行に出かける人も多く、観光地などの混雑が予想されます。
海外旅行はイースター時期を避けて
海外のクリスマス休暇は頭に入れていても、イースター休暇についてはほとんど気にかけていないという人が多いのではないでしょうか。でも気にした方が良いですよ。
欧米諸国への海外旅行を計画する場合、現地のイースター休暇を頭に入れて計画を立てる必要があります。
ホテルや交通機関の混雑はもちろんですが、レストランや店などの休みや営業時間短縮などの可能性があるからです。できればイースター期間の旅行は避けたほうが賢明ですね。
キリスト教行事はお金になる?
スーパーでもらったイースターフェスという割引クーポンで、ハロウィーンに次いで、ついにイースターまでが日本に上陸かと驚いたわけです。
クリスマスのサンタクロース、ハロウィーンの魔女にカボチャ、イースターのカラフルな卵。何かと商品に利用し易いすのがキリスト教行事のシンボルたち。
一方仏教のお祭り・・・たとえば「花まつり」では、子供たちがハスの花(造花)を持っていました。ハスは仏教のシンボルフラワーです。カラフルなイースターエッグに負けないように、もっとPRしないとね。
サンタクロースやカボチャが商品にし易いことから、あちこちに描かれます。仏教のシンボルであるハスは、どうしてもお葬式と結び付きやすいため、商品としては積極的に使われないのかも知れません。
ハロウィーンのカボチャに比べて、ハスの花の方が断然気品があるはずなのに。
とはいっても、ハスは日本に元々あった仏教のシンボル。商業の目的に使われることはありませんよね。
日本人はキリスト教が好きなのか?
そりで動き回るサンタクロース、箒に乗って飛び回る魔女、あちこちに隠れている派手なイースターエッグ。
でもおとなしいんですよね、ハスの花。じっと池の中で咲いている~。
キリスト教系シンボルたちのように、非キリスト教徒にグイグイ迫る積極的なところがないから?やはり地味~なんですよね。
それはハスの花の性格として受け入れるしかないのでしょうか。これがバラだったらまた話は別でしょう。
それにしても日本ではキリスト教行事の人気が出ますよね。クリスマスは断トツですが、ハロウィーンなんて流行るのだろうかと思っていても、あの騒ぎ!あっという間に広がりました。イースターも時間の問題かも知れません。
ひょっとして日本人はキリスト教好き?いえいえ、そんなに宗教に熱心な民族ではないことは、日本人誰もが知るところ。少なくとも現代の日本人はね。
いずれにしても、次々と入ってくるキリスト教行事。日本ではすっかり宗教から離れて、商業との結びつきが強くなる傾向にあります。キリスト教行事はお金になるということ。
楽しむのは良いとしても、時にはそれ本来の意味を考える機会があっても良いはずです。今度はいったい何が入ってくるのか、興味津々でもあります。
実は4/3に神武天皇祭(神武天皇崩御を記念する橿原神宮の祭礼日)があって
WW2前はこの日が国民の祝日に指定されていたんですよ。
愛国心の向上や国威高揚に繋がるそれを日本人の記憶から消し去って、キリスト教由来の行事で上書きしようという意図がうっすら見えてきそうで…
(そも製パン業と製菓業…とりわけ洋菓子はクリスチャンが多く、信徒を増やすのに必死)
コメントありがとうございます。
戦前、4月3日は神武天皇祭で祝日だったとは!今日ですね。
宗教間で血を流すことに比べたら、異宗教の行事を利用して稼ぐ方がましだと思います。
ただ日本古来のものをことごとく軽視して暮らすというのも、なんだか情けないような気分になるこの頃です。