数日前、久しぶりに本屋に行きました。すごく大きな店ではないけれど、蔦屋よりは本屋っぽい雰囲気なので、ときどき立ち寄っていた書店でした。
ところがいつものように、店の前にある駐車場に車を止めて店に向かっていくと、何か変。ドアが殺風景で、いつもと違う。それに店の中が空っぽ!しばらくしてやっとわかりました。閉店していたのです。
思わず「えっ」と叫んでしまいました。当然あると思っていたものがないという現実に、かなりショックを受けたのです。
それほど頻繁に来ていたわけではなけれど、大きな書店がない地域の中で、私が「本屋」と認めていた店だったので残念な気持ちでいっぱいでした。
ただこの消えた戸田書店。閉店したのは上越店だけらしいので、少しほっとしました。頑張って欲しいですから。
子供のころからあった地域では知られた書店がありました。小さな雑誌屋さんという感じの店でしたが、数年前に消えていました。めったに行かなかったけれど、たま~に時間つぶしに立ち寄ったこともありました。閉店というのは、やはり寂しいものですね。
街の本屋がどんどん消えていくという話は最近よく耳にします。アマゾンや楽天ブックスなどの通信販売で買う人が増えたことが大きな原因のひとつです。
そういう私も、書籍購入のほとんどはアマゾン利用。でも本当は書店にいって、実際に本を手に取ってみながら買いたいのです。すぐ近くに書店がないから、ついアマゾンに・・・。
20年以上も前に東京に住んでいた頃、しょっちゅうあちこちの本屋に立ち寄り、本の衝動買い?をしていた頃が懐かしくなります。
書店が閉じるのはもちろん儲からなくなったから。ネット通販の他に、本屋の利益が少ないシステムになっているのが原因のようです。また本そのものが日本では安価です。他の国で本を買おうとすると、かなり割高感があるのは確かです。
日本の本が安いなんて、日本にいたらわかりませんよね。とにかく書店は薄利多売な商いということ。経営が大変なわけです。これからもどんどん店の大小に係わらず、本屋が消えていくのでしょうか。
1990年代には2万3000店あったのが、2018年では1万2000店ほどですよ。約半数になってしまった本屋さん。そのうち「本屋さんて何?」なんていう子供が出てくるかも知れません。
現に「本屋さんゼロの町」が出てきたそうですから、その存在を知らない世代がいても不思議ではないでしょう。
このような状況下で、書店も生き残りに必死です。上越にある蔦屋などは、行くたびに本のスペースが減っているような気がします。
最近は何と、保険コーナーまであってびっくりです。もちろん雑貨コーナーはしっかりありますしね。とにかく、あの手この手で必死の模様。
しかし本屋に行くお客側としては、本屋は本屋らしく、できるだけ本をたくさん置いて欲しいのです。その方が落ち着いて本を探せるから。
私はよく本屋さんで友達と持ち合わせをします。ただぼーっと待たずにすむのが良いいんです。最近の大きな書店にはカフェがあったりしますよね。
カフェでゆったりと本を読むなんて、良いじゃないですか~。
もしあなたの近くに本屋さんがあれば、本はぜひそこで買ってください。欲しいものがなければ、スマホでアマゾンということで・・・。