ぼっちツアーって何だ？

１月26日付の読売新聞です。16ページを開くと何だか楽しそうな女性たちの笑顔が目に入って来ました。このページは「Single Style」というコーナーで、第2・第4日曜の朝刊に掲載されるとあります。

女性たちの写真とともに「ぼっちツアーてんまつ記」という見出しが・・・。

記事の内容は察した通りで、シングルの人たちが集まって楽しく過ごすツアーのことでした。

クリぼっち・年越しナイト？

ぼっちツアーの「ぼっち」とは「ひとりぼっち」から来ているというのがわかります。読売新聞シングルスタイル編集長の森川さんと読売旅行が共同企画したツアーだとか。

「みんなでクリぼっちナイト」に「みんなで年越しナイト」ですと～。何だこれ？記事を読んでいくと、いわゆるクリスマスや年末年始の「おひとり様専用ツアー」でした。

東京都内での日帰りツアーですが、参加者はそのほとんどが女性。写真の中の女性たち、皆さんお洒落で元気！

「みんなでクリぼっちナイト」は、クリスマスをひとりで過ごす「クリぼっち」を乗り切るツアーなんだとか。

30代から80代の女性ばかり28人のそのツアーは、読売新聞社見学からスタートし、ディナーを楽しみ、最後は教会のミサに参加させてもらって解散。女性が喜びそうな行程ではあります。

でもクリスマスにひとりで過ごすって、特別悪いことでもみじめな事でもないと思うんだけれど・・・。「ひとりお彼岸」や「ひとり節分」「ひとりひな祭り」なんて誰も言わないのに。

おそらくキラキラしたクリスマスデコレーションやプレゼントのやり取りなど、お彼岸や節分にはないロマンチックな雰囲気があるのかな。それに何といっても商業ペースに自然に乗っけられる現実がありますしね。

「みんなで年越しナイト」の方は女性16人、男性2人（単身赴任中の方を含む）。これまた圧倒的に女性勢力大！高尾山で温泉に入って食事をしたり、お寺で除夜の鐘を聞き護摩祈祷に参加して東京駅に戻る、というもの。二人の男性も楽しめたと良いのですが。

シングルいろいろ

シングル専用のツアーでしたが、シングルといってもいろいろです。独身・離別・死別・家族がいるけれど一人旅が好き、と人それぞれにシングル参加の状況があります。

ちなみに既婚者で伴侶を家に残して参加する場合は、夫が家に残されるケースが多いようですよ💦。

このような集まりでは、自分と似ている人に出会ってほっとしたり、全く自分と異なる考え方の人に会えば刺激になる・・・。おもしろい企画かも知れません。

今から数十年前になりますが、友人とツアーで参加したスペイン旅行。その中に一人参加の女性がいました。当時は一人参加の場合、見ず知らずの人と相部屋になった時代です。

しかし彼女は差額をしっかり払い、シングルの部屋を確保していました。繊細な彼女の性格を考えると、それは正解だったのです。

彼女とは年齢も近かったこともあり、旅行中はほとんど一緒に行動しました。それ以来「旅友」としてずっと交流が続いています。

ツアーの場合、一人参加だと逆に孤独感があるかもしれません。誰か気の合いそうな人を選んでご一緒させてもらうのが懸命かもしれませんね。

最近では以前のような「相部屋」はないようです。それに今では「おひとり様ツアー」もしっかりあります。いわゆる「ぼっち旅」もその存在感が増してきましたね。

楽しむことは女性の特技？

それにしてもこのぼっちツアーの参加者のほとんどが女性。写真を見てもみなさん本当に楽しそうで生き生きしています。

「ぼっち」さんの集まりだけれど、女性は挨拶からスタートし、ちょっとした会話から大いに盛り上がる傾向があります。

こうした集まりに積極的に参加する「ぼっち」さんならば、初対面でもけっこう楽しくいけるのです。女性は楽しむことが得意な人種ですからね。

それに対して男性は？どうも女性ほどの元気がないようにお見受けしますが～。まあ男性と女性は違う人種ですけれど・・・。

妻に先立たれた方なんか、本当にしょんぼり（当たり前ですが）。夫に先立たれた妻の立ち上がりの早さに比べると、あまりにも寂しいオーラが漂っていて～。

男性がお茶を飲んでワイワイがやがや、食事会へウキウキ繰り出す、などとは聞いたことがありません。どうしてもお酒が間に入ってくれないと、うまく交流ができないのかな？でもお酒が飲めない人の場合は救われませんよね。

男性のぼっちさんたちも、女性に負けずに大いに楽しんで欲しいものです。男性にも楽しむ権利あり！

さいごに

よく考えたら、「ひとりぼっち」が集まってこの世界が出来上がっています。ひとりひとりがお互いを尊重し助け合いながら生きていくことができたら、どんなに幸せなことでしょう。

今日は「ぼっちツアー」という記事に目が留まり、ちょっと考えてみました。ただ私個人としては、相変わらず「完全単独ぼっちツアー」、または友人との「二人ぼっちツアー」というごく少人数旅が続きそうです。大勢が苦手なもんで～💦。