もう師走です。いつもこの時期になると、「早いものですね~」が大人の間では挨拶言葉になったりします。年賀状の準備もありますし、何かと雑務に追われるもの。
年賀状を出す人の数は年々減っているようです。しかし一枚のはがきで、年に一度遠方の友人と交流ができるのは便利だと思います。こういう機会でもないと、お互いに連絡を取り合うことはないものですから。
「今年こそ会いたいね」が合言葉になっていた
私の場合、九州に住む友だちと毎年年賀状をやり取りしていました。東京にいた頃の仕事仲間でした。仕事帰りにカフェに立ち寄り、二人でいろんなことを語り合ったものです。
お互い故郷に戻ってからは、遠く離れていることもあり、なかなか会えませんでした。たま~に電話で声を聞いたり、年賀状をやり取りする程度だったのです。
いつも年賀状には「今年こそ会いたいね」なんてお互い書きあうのですが、実現したためしなし。年初めの合言葉のようでした。
いつでも会えると思うから会えない?
当時はまだお互いにわりと出かけやすい状況でしたから、「いつでも会える」とお互い気楽に構えていたところがありました。どこか温泉ででも・・・私はあまり温泉好きではないけれど、ゆっくりできれば良いと思っていました。
でもこの「いつでも」が曲者。「いつでも」だから今年ではなくてもいい、来年でいいんじゃないか?ってことにもなるわけです。そうこういっているうちに、会わずに十年以上が経過。
いっそうのこと海外で会おうか!
「今年もまだ会えていない。このままだったらずっと会えそうにない。」と思い、私は彼女に電話をしました。
「いっそうのこと海外で会わない?」と突然私の口から出た言葉に対し、即「いいね!」と彼女の返事。
それから話はどんどん進み、私たちはマレーシアのペナン島に行くことになりました。とはいっても2人とも泳ぐつもりは毛頭なく、ホテルでゆっくり話をするのが目的。老舗ホテルのEastern & Orientalに決定!
成田で再会
十数年ぶりの再会は、海外というよりも、正確には成田空港第二ターミナルからスタート。お互いすぐにわかりました。
国内で会おうとするとかえって会えなかったけれど、思い切って海外へ行こうと話を持ち掛けたことで叶った再会でした。
外のテラス席で楽しむホテルの朝食。コーヒーのお代わりを飲みながら、爽やかな海風に吹かれてのんびり朝を過ごしたのを覚えています。
まとめ
「いつでも」とか「いつか」が邪魔して、なかなか実行に移せない事がけっこうありませんか?
思い切った企画を立ててみると、意外にも実現することがあるものです。
もしあなたがなかなか会えない友だちがいたら、思い切って素敵な計画を立てて誘い出してみてはどうでしょう?
なにも海外旅行に限りません。国内のどこかすご~く素敵な旅館やホテルで再会するというのはいかがでしょうか。たま~の贅沢は必要悪ということで(笑)。
めったに泊まったことのない宿で過ごす極上の空間は、お互いが会えなかった時間を優しく埋めてくれそうですよ。