2Kでも人手不足!

あなたは3Kということばを聞いたことがありませんか?いわゆるブルーカラーと呼ばれる仕事で、きつい(Kitsui)・汚い・(Kitanai)・危険(Kiken)という職場環境を指す意味で使われます。

日本人がそういった3K職場を嫌うため、その人材不足を補うために、海外からの労働力に頼っているのが現状です。

実際は3Kどころか、たとえ2Kでもなかなか人手が足りないようです。

 

わが家ではお盆前になると、庭木の剪定やその他家の周りの整備をお願いするのが「便利屋さん」。たまたま中学校の同級生だったこともあり、ここ数年毎年わが家の庭の整理整頓?をしてもらっています。

その便利屋さんが、深刻な顔をして言っていたのが人手不足。何と私にも「誰か元気なおばちゃんを紹介して欲しい」と言ってきたのです。草取り要員が足りないのだとか。

60代から70代初めくらいの女性の人手が欲しいようです。急を要するようで、かなり大変そうです。

こちらとしても心当たりをと思い、考えてみました。しかしこの暑い中で草取り作業に集中できる「元気なおばちゃん」を探すのは、決して簡単なことではありません。

あと10年早かったら、それにふさわしい「元気なおばちゃん」は近所でもいました。しかしもう80才。さすがに紹介はできません。うちの界隈もすっかり老齢化が進んでいます。

それに地方でも、今時の60代の「おばちゃん」は、汗たらして外作業をしてきた人はわりと少ないのです。農家に嫁いでも勤め人だったりして、前の世代と比べると足腰の筋力は弱いでしょう。

聞くところによると、「農作業はしないことを条件」に嫁いできたという女性もいるようですしね。

草取りだったら私が立候補すればいいかといえば、実は私はかなりの腰痛持ち💦。自宅の草取りも半日限定、それも二日続けてはしないようにしています。日当をいただいてちゃんとした草取をすることなど、とうてい無理。

夏休みに入るので高校生のバイトはどうかなどと思いますが、よほど高給でないと、彼らは食らいついてこないでしょう。冷房のきいた涼しい部屋で、スマホをいじってるのが普通の彼ら。汗だくになって野外の草取りなんて、想像もできないはずです。

いずれにしても顔の狭い?私には、残念ながら、便利屋さんの期待に応えられるような「元気なおばちゃん」探しはかなり困難です。客先では、除草剤対応ではまずいんだろうしな~。

お金さえ出せば、介護をはじめ草取までやってもらえる今日この頃。でもいくらお金を出しても、その仕事をやってくれる人がいなくてはどうにもなりません!高齢者は無理としても、若い人がもっと野外・現場仕事に目を向けてくれると良いのですが。

もちろんそれには職場環境の向上が必須です。作業によっては、きつい・汚いはやむを得ない場合もあるはず。でも「危険」だけは、しっかり安全対策を確立してもらわなければなりませんね。

人間の世界、お金を動かす代わりに体を動かすことが益々減っています。しまいには人は「寝たままで暮す」ってことになったりして・・・。

ところで最近では新3Kという語も現れたようです。これはIT業界の職場環境をいとは皮肉ったもので、「きつい」「帰れない」「給料が安い」を意味します。

では逆に「気楽」「きれい」「給料が高い」の3Kが備わった職場って、いったいどこにあるのでしょうか?人間世界で生きていくためには、楽園のような職場環境はないものと割り切ったほうが良いのかも知れません。

それにしても3Kどころか2Kでもなかなか労働力の確保が難しい昨今。せめて自分の周りのことくらいは、できるだけ自分の手で行いたいもの。明日晴れたら、庭に育ったものすご~く元気な草をどうにか取り除かなければ・・・。

「2Kでも人手不足!」への2件のフィードバック

  1. 仕事も対人関係も何でも、一長一短
    すべて、自分の思いに合うことはないってことが解らないから、転職を重ねたりフリーターになったりなのではないでしょうか?
    自宅に居れば、住むところにも食べることにも困らない…ハングリ精神にも掛けている⁉️
    そうしたことも、人手不足の要因ではないかと考えます。
    努力を惜しまず、向上心のある若者に育って欲しいです❕

    1. コメントありがとうございます!
      今日本中でいわゆる引きこもりで外に出られない若者を集めて、野外作業に従事してもらうというのはどうでしょうか。きっと本人も周りも、思わぬ発見があるのではと思います。何よりも埋もれている若いパワーを社会に行かせるってのは、本人たちも気持ちが良いのではないでしょうかね。ふとそんなことを思ってしまいました。

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