じいちゃんのセーター

今日は(98才)の通院日でのお話です。

寒いのでセーターを着ていった父。その色は爽やかなブルー系。私も好きなセーターです。本人は少し派手ではないかと気が引けるようでしたが、決してそんなことはないから着て行け、と私。

クリニックの待合室にいたところ、予想通り?反響があり、本人は嬉し恥ずかし(笑)。やはり服の色は着ている本人だけではなく、それを目にする周りの人たちにも影響を与えるものだと実感。色で気分は変わりますしね。

二か月に一度の父のクリニック通院の日。

前日には髭をそり、身支度を整えて出かける98才。日ごろはほとんど家にいるため、通院とはいえ、たまの外出は良い刺激になります。自分を他人の目にさらすことになるため、少しは緊張感があるようです。

この日はブルーがメインの横縞のセーターを着用。

「色が若すぎるだろう?」と本人はそれを着る度に言いますが、その度にそれを否定する私。年など全く気にすることはない。どんどん元気になる色を着ればいい。

実はこのセーター、孫のお下がりなんです。甥は着なくなった衣類を姉宅にたびたび送ってきます。その中から父が着られそうなものを姉が持ってくるのです。

クリニックの待合室にいると顔見知りのおばちゃんもいました。彼女は父の姿を見るとすぐに、彼のセーターについてコメント。若いね~と言いながら挨拶開始。

それに続いて若い看護師さんから「ナイスセーター!」ときました。ちょっと照れ笑いをする98才。悪い気はしないはず(笑)。

いままでも着道楽の孫?のお下がりを何枚ももらって着ている父。セーターのほかにもシャツ、パーカー、ジャケットなど。

買わずに済むから助かってはいます。ただデザインが父の世代とは異なるので、出かけるときに躊躇することもしばしば。

でも実際に着ていくと反響は上々(笑)。話題を提供するという意味でも良いようです、孫のお下がり。

これも甥のおさがり

人の心は色に左右されます。

自分の好きな色なら良いけれど、「年相応」などという架空のルール?を意識して年を取ったら地味な色を選ぶ、などというのは実に残念なことです。

大年寄りに至っては、地味な色なんて言っていたら真っ黒になってしまいそう。いくら葬式本番が近いとはいえ、寂しすぎます。

後期高齢者とはいえ、思いっきり明るい色の服を着て暮らすというのは大いにありです。自分だけではなく、周りの人を元気にさせるという意味でもね。
黒柳徹子さんを見て~色彩と心の関係

「じいちゃんのセーター」への4件のフィードバック

  1. Dandyなお父様、お似合いです。
    私のクローゼットは、モノトーンでした…
    まもなく春です。
    モノトーンに、パステルカラーをプラスしてみようと思いました。

  2. 去年も、徹子さんの話で、同じことを思っていました。
    今年こそです❢

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